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THE SCYTHE / ELVENKING
血塗られた大鎌伝説 という正気とは思えない邦題が付記された4thアルバム。
帯にはメタル分50%増量と書いてあるが、確かに硬い音作りになった感はある。
ダマゴラスの歌が時たま音程が怪しいのは相変わらずだが、流石にというかパワー感が
増しているので、3rd『Winter〜』よりは安心して聴ける。
民謡メロもノリも別に消えているわけではない(「Moonchariot」のようなノリを
期待すると少々厳しいが、前作とは大差が無い。むしろミドル・テンポの曲の歌
メロが練られてきた様子)ので、とりあえず安心して良いかと。
コンセプト・アルバムらしく、各曲の冒頭に短い語りが入る。
前作ではなかなかにホラーな題材を扱っていたが、その要素が濃厚になり、前編に
敷衍したと思えば良いかと思う。こういう暗さはメタルの重要な要素なことだし、
これはこれで個性かと。なんとなくブラック・メタルと共通した印象を受けるが、
このバンドはイタリア出身なんだよなぁ……
ちなみに、欧州版はボートラが違うらしく、ブックレットのアートワークはそちらに
合わせたものになっている。どうせならイラストまで差し替えてほしいところだが、
あまり望んでは権利問題になるだろうか。