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A NEW PROMISE / KHYMERA
これは、もう2年前の作品になる。
最近、このバンドを知って聴いたが、非常に奥の深い充実した
作品だ。
これほど特筆すべき点を多く持った作品は、珍しい。
1)PC69のデニスワードがリードボーカルをとるという話題性。
デニスワードのボーカルは、思った以上にいい。
うまい、こともさることながら、非常に味わいが深い。
2)中心人物は、キーボードプレイヤーのダニエレだ。
彼のプロジェクト的な作品になっているが、プロジェクト作品に
ありがちな散漫さは全くない。
3)一般的に、一番の注目は当時若干14歳のギタリストになるだろう。
巷の評価も高い。単にテクニカルなだけではなく、エモーショナルな
プレイを繰り広げている。
以上の3点だけでも、十分魅力的な作品であるが、更に注目したいのは、
その楽曲の充実度である。
4)ほとんどの楽曲を手がけるのは、トムとジェイムスの
マーティン兄弟だ。どうも双子らしい。
(7曲を提供している)
英国出身の新進気鋭のアーティストで、そのライティング
能力は極めて高い。
全編メジャーキー一色だが、メロディの充実度は目を見張るものがある。
これほどの楽曲を書き上げるミュージシャンは、なかなかいない。
ちなみに、そのマーティン兄弟は演奏には一切関わっていない。
マーティン兄弟は、昨年リリースされたハウスオブローズの作品や、
今年リリースされたテッドポーリーのソロ作品でも、何曲か
楽曲を提供している。
詳しくは以下のURLを参照して欲しい。
http://en.wikipedia.org/wiki/James_and_Tom_Martin
まさに天才双子兄弟の出現である。
メロハーの世界は、まだまだ何が起こるかわからない。
これは、かなり大きな衝撃である。
来年早々には、新作がリリースされるが、その作品では、
マーティン兄弟の楽曲は、13曲提供されている。
もしかしたら、全曲、その兄弟のペンによるかもしれない。