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LES BLESSURES DE L'AME / SETH
98年1stアルバム。
欠点を見つけろっていうのが難しい位完璧なシンフォニックブラックです。
美しさと暴虐度のバランスがとてもいいです。
なのでブラック聴き始めの人にお勧めですよ。
フランスのブラックメタルの1stです。ちょっと前に手に入れてたのですが、これは素晴らしいアルバムですね。
煌びやかなメロディが多く展開もドラマティック、とてもレベルの高いシンフォニックブラックメタルです。
昔のヨーロッパの貴族のみたいな、華やかで優雅な雰囲気がこのアルバムの特徴だと思います。アノレクシアの暴虐性を薄めたような感じでしょうか?
Voは低めで呻くようなタイプですね。ミドルテンポな曲調も割と多いですが、疾走パートでのブラストはかなり速いです。
一つ不満を挙げるとしたら音質ですね。この手の音楽ならもう少し音に厚みがあってもいい気がしますね、ちょっとショボイ。
でもメロディの良さを殺してる訳ではないので、慣れれば平気だと思います。
シンフォニックブラックが好きなら是非聴いてみて欲しいです。この雰囲気やメロディは本当に素晴らしいと思います。
一曲ごとの完成度が高く、どこか高貴な感じもするシンフォ・ブラック。
音に若干厚みが足りない(でもそこまで気になるものでもないです)ことを除けば、非常に素晴らしい作品です。
ただ、個性的なシンフォ・ブラックではあるんですが、曲ごとの印象が残りにくいという気はします。曲の時間の長さを感じさせない展開の上手さがあるんですけどね。
初めて聴いたときは、予想以上にブラストが炸裂していて驚きました。音的にトリガー使ってるのかな?
うげ、いつのまにかSETHが追加されてる!
色々注文をつけたい部分もありますが、それを補って余りある高貴かつ孤高のブラック。シンフォニックブラックをフランスが手がけると、ノルウェー系とはまったく別のものになる良い見本です(ノルウェー以外の場所で自然発生した新種ブラックか?!)。シンフォニックで片付けるのがもったいないプラスαがありますよ。何なんでしょうね、この退廃的というか、ルイ王朝的な、刹那ブラックは!
これを超える名盤なんて腐るほどあります。フォロワーも多いし。でも真の刹那ブラックというのはちょっと無いです。変に耳が肥える前に聴いたほうがいいかも(EMPERORの1stを聴いた直後とかw)
・・・ほめすぎたようでちょっと反省(^^;)