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ORBITAL PERIOD / BUMP OF CHICKEN
すさまじい・・・。パンクとかポップスとかジャンルわけするのも馬鹿らしい位いろんな要素が詰まってる。メーデーとか才悩人応援歌は、ちょっと初期を意識したか?と思うけど、そうくるか!?っていうアレンジの仕方で驚いた。かと思うと時空かくれんぼで歌謡曲っぽい味を出したり、ひとりごととか飴玉の唄みたいな静かなバンプも出てる。arrowsは語りたくない。だって思わず「一緒に離れよう」のフレーズで泣いたから。
歌詞は「K」とかのころよりかシンプルになったけど、すごくソリッドになった。初期バンプと現アジカン足したみたいな感じ。
シングル曲は言うことなし。なんていうか・・・Jポップらしくないんだよね。アレンジの仕方とかコード進行とかメロディのつけ方とか歌詞とか。すごく個性的。アジカンなんかはアメリカのパワーポップとかUKロックの影響もろでてるし、ラルクはポップスが主軸で、バラードとかハードコアの影響をつけたみたいな感じだけど、バンプは凄く面白い。疾走パンクあり、オルタナティヴギターロックあり、カントリーあり、フォークありってな感じで。
そして、特筆すべきなのは「星の鳥」の物語。サウンド、歌詞は勿論のこと、アートワークまでひっくるめてアルバム全体を一つの「芸術作品」にするなんておみごと。
最後に一つ。バンプまだ28歳でしょ?これからどうなっちゃうんでしょ。末恐ろしい。
始めは流して聴いていい作品だな、と思ったのだが歌詞を見てじっくり味わったら胸の奥を鷲掴みされる衝撃を受けた。
陳腐な表現だけどなんて物凄い作品だろう!なんて深いコンセプトなんだろう。
アルバム全体が心の奥をえぐる様な痛みや悲しみに似た何かがある。
少なくとも自分には衝撃的だった。
このアルバムは迷いや不安を抱えた人にこそ是非聴いていただきたい。
表現者としてこれほどの作品を生み出したバンプ、藤原さんを俺は賞賛したい。