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TOTAL STEEL / SACRIFICE(日本)
SACRIFICEの名を持つメタル・バンドはやたら多いが、こちらは、日本は東京出身の4人組スラッシュ・メタル・バンドが、
'90年にHOWLING BULL RECORDSからリリースした2ndアルバム。
メンバーが着ているバンドTシャツのロゴや、THANKS LISTにA.C.WILDの名前が挙げられている事、
そしてバイクのエンジン音から本編の幕が開く構成が物語る通り、本作で聴く事ができるのは、
MORTORHEADやTANK、BULLDOZERといったバンドから影響を受けつつ、そこにドッシリとした重量感を加えた感じの、
埃っぽくもバイオレントなスラッシュ・メタル・サウンド。
メロディを一切無視して、吠えまくる濁声Voは好き嫌いが分かれるところなれど、VENOMやSABBAT辺りがイケル口の人なら
全然問題ないレベルだし、何より、日本人らしい木目細かく組み立てられた、メロディックなソロを紡ぎ出すGが、
Vo以上に歌いまくっているので、個人的には無問題。(⑤のGソロなんて、かなりグッと来るものがあります)
特に、爆発的な疾走感と、ドラマティックなインスト・パートを備えた①、重々しく刻まれるリフと
力強く勇壮な曲調に痺れる②という、冒頭2発の「掴み」はかなり強力。
今ひとつなサウンド・プロダクションや、後半にもう1曲スピード・チューンが欲しかったとか、気になる点も
なくはないが、ともあれ、正統派HMファンとスラッシャー、双方にアピールし得る魅力を備えたアルバムなのは確か。
国内のスラッシュシーンを支えたHOWLING BULL RECORDSから発売された2ND。MORTORHEAD、TANK、VENOM、といったNWOBHM勢からの影響をモロに感じさせるゴリゴリの突貫スラッシュサウンドがカッコイイバンドでした、それでいながらもメロディアスなギタープレイが印象的で胸にグッと迫ってきます、残念なのは英詩のカッコ悪さと歌い方、英語のわからない自分でも気に成るくらいですから…しかし楽曲に負けないパワフルなVoはスゴイです