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箱庭ノート / KUKUI
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2007年発表の1st。
同年に出た「LEER LIED」は企画盤でフルレンスではないみたいです。

まずジャケットの可愛らしいイラストが目を引きますね。
確かに、ジャケット通りの暖かくて、ファンシーな音が楽しめるんですが…中間にダークな
インダストリアル寄りのアレンジが施された曲や、歌い手が心配になってしまうほど後ろ向き
かつ繊細な詩の曲が入ってくる辺り、ただ可愛らしいだけな訳ではありません。
でも前述の2曲の歌詞の載ってるページでもイラストは可愛くて、ちょっと違和感(笑)。

このアルバムで特筆したいのは、やはりアレンジの凝り具合だと思います。
アンビエントやインダストリアルなどをファンシーに解釈したような、プログレ並に音に
拘ったアレンジで、曲のメロディを引き立てるだけでなく、そこにファンタジー的な空間を
成立させてしまいそうな音の質感を実現させてますね。中でも「コンコルディア」なんて、
サビを引き立てることよりもシンセのフレーズの蕾が花開くような視覚的表現や、心地良い空間の
演出に力点が置かれてるように感じられるし、タイアップ付きのシングル曲とは思えないです。

ただ、アレンジの素晴らしさに反して、メロディの良さ自体はどうもムラがある気も…。
いくらアレンジやヴォーカルの声質が良くても、少しダレを感じる部分がなきにしもあらず。
やっぱりこれだけ歌謡的な作風だしもっと印象に残るメロディを増やすか、歌謡的ポップスと
して成立しかねないくらいマニアックな方向に行っちゃって欲しいですね、個人的には。
そういえば、以前雑誌か何かにインタビューが載った事もあるらしいですね…。
こういうアレンジをする人がどんな音楽観を持ってるのか知りたいし、読みたかったなぁ。

クサメロを求めてこういうポップスを聴いている人には、ゴシック的耽美メロが聴ける
「空蝉ノ影」「彼方からの鎮魂歌」「EDEN」が聴ける「LEER LIED」の方がお勧め。
ファンシーで心地良く、暖かでちょっと陰もある世界観を求める人にはこっちがお勧めです。
Usher-to-the-ETHER 2008年2月8日(金)0時50分

「Leer Lied」はなんだか偏りすぎてパッとしませんでしたが(悪く言えばがっかり)
このアルバムは本当に凄い。霜月はるかとmyuの両二方が好きな僕にとっては、
kukuiで初めて求めていたものを全て手に入れた感覚です。
かなり現代音楽のようなアプローチが見られる音の選び方と、矢野顕子的な摩訶不思議コード進行が絶妙にマッチしてます。
かなり近年稀に見る新しいサウンドなのは大変喜ばしいのですが、Usher-to-the-ETHERさんと同じく、メロディーの良し悪しがかなりハッキリしている楽曲群ですね。
僕はメロディーよりもコード進行の美しさやアレンジに美を求めるタイプですので、
ここまで新しいサウンドを聴かされたのだからこれ以上を求めるのは多少我侭になってしまうのかなとw

vox 2010年9月4日(土)2時27分

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