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CERBERUS / CERBERUS
どういう経緯を辿ったのかはよう分からんが、ともかく、ギター講師も務める実力派ギタリスト高田明と、
名古屋出身のスラッシュ・メタル・バンドHELLGENOMの松田大二郎(Vo、B)、そしてご存知、OUTRAGEの丹下真也(Ds)という
面子で結成されたトリオ・スラッシャーが、'05年に発表したセルフ・タイトルのデビューEP。
店頭に並んでいたところを、何の予備知識もなしに「スラッシュ・メタル」「丹下真也」というキーワードに釣られて
購入した作品だったが、これが大当たり。まさにバンド名に相応しい迫力で、噛み付くように突っ走る①に始まり、
猛々しく重量感に溢れた②、畳み掛ける高速スラッシュ・チューン③、激烈な疾走感と、メロディックなインスト・パートの
組み合わせが絶妙な④、本編中、最も正統派HM色が濃い劇的なラスト・ナンバー⑤まで、全5曲、最初から最後まで
初期OUTRAGEばりのストレートでピュアなパワー/スラッシュ・メタル・サウンドが詰め込まれていて、思わずガッツポーズ。
バンドの重要な推進力となっている丹下のパワフルなドラミング、破壊的なリフを刻む一方で、構築美の高い
ドラマティックなソロを連発する高田のG、羽鳥恭充を思わせる濁声シャウトと、メロディアスな歌い上げを使い分ける
松田のVo(HELLGENOMでの歌唱とはかなり印象が異なる)とが一塊となって突進するサウンドは、3人編成とは思えぬ厚みと
迫力を誇り、本作は、舶来志向のスラッシャーをも振り向かせるクオリティを備えた1枚に仕上がっているんじゃないかな、と。
OUTRAGEが運営していた30min recordsよりデビューの三人組
トリオと言えば真っ先にTANKやMOTORHEADを思い出しますが、それらにも負けない
猪突猛進なスラッシュサウンドを披露、クランチなリフと合わせグッとくるモノがある
男気溢れる高田の野太い歌声もこの手のサウンドには必要不可欠
ドラムス丹下氏の影響もあるのか初期OUTRAGEの臭いもしてきて正統派のHM/HRマニアにも充分アピールしえるものがあり、テクニカルなギタープレイも華やかな印象を与え独自の色を感じさせる。丹下の存在も気になったがHELLGENOMのVoの逞しさに惚れアルバム購入を決意していたが、その期待に応える素晴らしい男臭い本気のメタルサウンドを披露してくれました。温故知新彼らのは古くて新しいものがあり日本人云々で敬遠されているなら余りにも惜しい存在です。僕はもはやこの手のサウンドを主食としなくなったが無視できない説得力溢れる好盤です!