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BUSTED / CHEAP TRICK
'90年発表。13枚目。あの全米で大ヒットした復活作『LAP OF LUXURY』の次作である。
最初に断っておくが、私はあの『CHEAP TRICK AT BUDOKAN』がピンとこなかった人間である。しかも中古盤屋に売ってしまった。だから、正直なところこのバンドの持ち味というものを、ひどく偏った見方で捉えていると思う。
ゆえに、本作も外部ライター大賑わいで、CHEAP TRICKのファンからは評価が低いのかもしれないが、私から言わせてもらえば大傑作である。全曲捨曲無し。どの曲も耳を捉えて離さない良いフックを持っている。しかも抜きん出て出来のいい曲を2曲も含む。ハードポップ路線での代表格が6曲目の「BUSTED」、バラードの代表格が9曲目の「WHEN YOU NEED SOMEONE」である。特に後者に関しては、これまでに聴いたバラードの中でもトップの5曲に入る傑作だと、信じて疑わない。
本作を聴いてしまうと、全米大ヒットの前作が単なるプロローグにすぎなかったと思えてくる。傑作。
個人的にこのバンドで名作といえるアルバムは70年代終わりのものなのだが、これは良い。
全曲質の高い曲ばかりで、いいメロディをもつ曲が多い。
アルバム中盤、③、④、⑤、⑥等は良い曲のオンパレード。捨て曲なんて元からないんですが。外部ライターを使おうがなんだろうが、曲がよければ良い訳で・・・。
「LAP OF LUXURY」よりもお勧め。
低迷期から脱出したにもかかわらず、外部ライターを使いまくってヒットさせた88年の「LAP OF LUXURY」と90年の「BUSTED」の
評価(少なくとも普通のロックファンにとって)は著しく低かったりします。
しかも90年代以降にオルタナやパワーポップ系統のバンドから70年代のチートリの音がリスペクトされたりと、
ますます肩身の狭い作品群になってしまってます。(ここ最近はちょっと違うかもしれないが)
でも、この「BUSTED」は魅力的な曲がズラリと並ぶ彼らの名作のひとつだと思う。
ギターリフでひっぱるというよりは、外部ライターを招いて練られたメロディーで聴かせるという感じだけど、いいものはいい。
ベストにも入ってる「CAN'T STOP FALLIN' IN LOVE」を筆頭に名曲多いです。これはこれでOK。
バラードはたしかに良いですね。しかし、これはハードロックではない(笑)ハードロックと呼べたのは初期のころ。ファーストはパンクっぽいが・・・90年代からはポップスですね〜ケニーロギンスやブライアンアダムス、ブルース・スプリングスティーン、リック・スプリングフィールドなどと同系だと思います。
オリジナル・メンバーで発表した前作「LAP OF LUXURY」でシーン最前線への復帰を果たしたバンドが'90年に放った13th。
プロデューサーはHEART等を手掛けた売れっ子のリッチー・ズィトー。
作曲陣にKIX等にも関わったテイラー・ローズ&ロバート・ホワイト・ジョンソン、FOREIGNERのミック・ジョーンズ、ヒット・メイカーのダイアン・ウォーレンを迎え、ゲスト・ミュージシャンとしてミック・ジョーンズ、PRITENDERSのクリッシー・ハインド、ロイ・ウッド、WHITE LIONのマイク・トランプが参加した豪華盤。
アリーナ・ロック的なオープニング曲「BACK'N BLUE」、軽快なテンポが心地よく、バック・コーラスとの掛け合いも絶妙な「I CAN'T UNDERSTAND IT」、数々のヒット曲を手掛けてきたダイアン・ウォーレン作曲による美しいバラード「WHEREVER WOULD I BE」、哀愁のメロディを聴かせる「IF YOU NEED ME」、ロッド・スチュアートも惚れ込んだポップなリーダー・トラック「CAN'T STOP FALLIN' INTO LOVE」、ハード・ロッキングなタイトル曲「BUSTED」までの流れはほぼ完璧。
クリッシー・ハインドの怪しげな歌唱が魅惑的な「WALK AWAY」、'80年代ポップス的な「YOU DRIVE, I'LL STEER」、切ないメロディを伴うバラード「WHEN YOU NEED SOMEONE」、BEATLESを想起させるメロディの「HAD TO MAKE YOU MINE」、バンドの出自を誇示するかのようなロック・チューン「ROCK'N ROLL TONIGHT」も悪くない。
日本盤ボーナス・トラックとしてDEF LEPPARDの「POUR SOME SUGAR ON ME」的な「BIG BANG」を収録。
いかにも売れ線狙い的な作りが鼻に付くかも知れないが、良質の楽曲群の存在がそれを補って余りある。