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HUGHES / THRALL / HUGHES / THRALL
'82年発表。HUGHES/THRALL唯一の作品。
以前から名盤との評価を聞き気になっていたのだが、ついに先日購入し聴いてみた。
いや、間違いなく名盤である。楽曲はまさしくアメリカンHR以外のなにものでもないので、グレン=ヒューズがそれまでに作ってきた、ファンキーな要素を少し含むロックを想像すると肩透かしを喰らう。しかし、ギターの音作りにクセがあるパット=スロールとのコンビネーションは、本作をただのアメリカンHR作品以上のものにしている。ちなみにパットのギターはどことなくブライアン=メイを思い起こさせる。
どの曲も本当にクオリティが高いが、特に①やヘヴィなリフが格好良い⑤が気に入っている。
現在もサポートギタリストとしてミュージシャンの間では有名なパット・スロールと組んだ作品。
当時、ヒューズ本人がハードポップな作品と説明していたとおり、再びハードな方向に戻って
きてくれてファンはずいぶんホッとしたものでした。
楽曲の大半がメロディアスなナンバーですが随所にファンキーでソウルな歌声を聴かせてくれています。
トラピーズ時代の名曲「コースト・トゥ・コースト」も洒落たリメイクがされていますね。
最初の2曲が最高に好き。
グレン・ヒューズというと「HUGHES/THRALL」のイメージになってしまう僕はかなり変なのかも知れません。(普通DEEP PURPLEですよね/笑)
HUGHES/THRALLの後にBLACK SABBATH、DEEP PURPLEと追いかけて、高校時代は彼の「PHENOMINA」などを追い、ジョン・ノーラムの「FACE THE TRUTH」、ソロ復活作の「FROM NOW ON…」で悶絶し、「彼の声が聞ければ有り難い」という状態でした。
全曲、グレン・ヒューズの歌が生き生きとしています。酒とクスリにおぼれて情緒不安定だったのに「どうして?」と思うくらい彼の歌は魅力的でした。
「I Got Your Number」、「The Look In Your Eye」のようなキラーチューン、トラピーズ時代の「Coast To Coast」のアレンジ、キャッチーでファンキーなグレン好きにはたまらない「First Step Of Love」など、思いっきりハマりました。
グレンの歌は文句なしに素晴らしいですが、パット・スロールのギターがかゆい所に手が届くいい仕事をしているからです。
「I Got Your Number」でのバッキング、「Who Will You Run To」のシンプルかつ味のあるギターワークなど、とにかく歌い手を生かす巧さが素晴らしいです。ある意味、歌い手にとって理想的なギタリストといえるでしょう。様式美系のようにギターとヴォーカルが大バトルする作品も好きですが、こうした良質なコンビネーションもまた、大好きです。
「HUGHES/THRALL」はグレンのキャリアの中ではかなりポップな部類になるのかもしれません。
でも、この作品は再評価されてしかるべきだと思います。それは、グレンの声とパット・スロールのセンスの良さがもの凄いケミストリーを生み出し、非常に良質な「歌モノ」を作り上げているからです。
二つの強烈な個性が、良質なHRを目的として結束したことで、
比類なきHRが出来ました。
グレンとスロールというと、グレンの「FEEL」もそうですが、
このアルバムはそれよりも荒削りでメロディアスな部分が大きな魅力なのです。
よく練られた楽曲郡をもって、名盤と呼んでさしつかえない出来ではないでしょうか。
けんしょー 2004年12月11日(土)20時41分
元TRAPEZE/DEEP PURPLEのグレン・ヒューズとパット・スロールのプロジェクト。
プロジェクトとは思えない完成度と、信じがたいほどに時代を捉えたキャッチーな作風は、80年代のメタルを経験した人にとって、聴けばすぐに食いついてくる懐っこいサウンドであり、本作が隠れた名作と呼ばれる所以が理解できるところだ。
そう、多くの人がこのプロジェクトを知らないだろうから、とてももったいないと思ってしまう。グレンの持ち味のソウルフル・ファンキーな要素の曲が少なく、真摯にハードロックに取り組んでるのがいいのだ。この点においては、賛否があろうことも予想できるが、ここで聴けるグレンは、僕の好みでは、DEEP PURPLEの"Burn"をすら超えているのではないだろうか、と豪語してみたりする。
聴き終わった時の虚しさってか余韻が、WHITESNAKEやBLUE MURDERの名作に似ているのがなんとも…。
グレンと言えば、この作品?………それでいいと思いますよ!!
グレンが叫び過ぎるとグラハム・ボネットよりも暑苦しくなる。ここのところ暑苦しいがこの時代のグレンはラリッていたからなのか、肩の力が抜けて恐ろしい程の情感で歌っている。グレンの場合、透明な声で歌を上手く歌うから凄いのである。しかし、この空気。ビヨンビヨン跳ねていて、「カム・テイスト・ザ・バンド」の続きを80年代に甦らせたようなアルバムである。ということは・・・、無論名盤!
上の方々のレビューで、ほぼ全て語られている。
あとは自分の耳で聞くだけだ。
CDがリリースされる前、当時、アナログ盤を探しまくった頃が
懐かしい。
そして、見つけて聴きまくった。Look in Your Eyes
リマスター盤出ましたね。買うかな・・・
そういえばまだCDが無かった頃、発売当時、レコードがなかなか手に入りづらく、プレイングマンティスのファーストと同じぐらい価値があった。中古屋で3万円ぐらいついてたっけな。こうしてCDで安値で買えるようになって聴いたのですが、グレンヒューズというとブルーズ系のVOですが、メロディアスな楽曲も結構合うんですね。ここで聴けるグレンはポップでメロディアスな楽曲です。そういえばVOODOO HILLの時もかなりメロディアス路線ですが。。グレンのソロアルバムはブルーズ路線なので、要注意。
パット・トラヴァース作品でのパット・スロールのプレイが気に入っていたので
当時、死ぬほど聴いてみたかったけど入手困難で半ばあきらめかけていましたが
CDで再発されたときはソッコーでGETしました。
期待を裏切らない内容に狂喜したものです。
パット・スロールの、歌い手を支える堅実だけど個性を主張するバッキングは
ゲイリー・ムーアも思わずパクってしまうほどのクォリティ。
エフェクティヴなリフは当時は斬新だったはず。
ソロ・プレイはコンパクトでいながら十分な切れ味を誇ってます。
なんでこの人が浮上してこないのか、不思議でなりませんよ。
楽曲の出来も良く、当時に於いてこのアプローチは非常に珍しかったのでは?
「I Got Your Number」のイントロを聴くだけでもう昇天は確実。
みなさんグレン・ヒューズばかり取り上げるけど、パットがいなかったら
ここで聴ける世界は成立していませんよ。
洗練されたメロディアスな方向性は、後のLAメタルに先んじた先見性で、あと5年後に
リリースされていたなら大ヒットしていたでしょう。
歌神グレン・ヒューズがギタリストのパット・スロールとタッグを組んで、HUGHES/THRALL名義で
'82年に発表した唯一のアルバムにして、現在でもグレンのライブで必ず演奏される名曲を
数多く収録した、彼を語る上で欠かす事の出来ない重要作品の一つ。
自分がこの作品を購入したのはかなり遅く、'94年に行われたグレンのソロ公演で聴いた名バラード“COAST TO COAST"の
余りの素晴しさに感動した事がその切っ掛けだったのだが、当初の予想ではグレンとパットの組み合わせという事で、
かなり通好みの渋い作風を想像していたのだけれど、実際に聴いてみると、そうした渋みや、如何にもグレン的な
ファンキーな要素を端々に漂わせつつも、全体としては、これが時に産業ロック的なキャッチネスも感じさせる、
非常に洗練されたハードポップ・サウンドが詰め込まれていて良い意味で驚かされた。しかもそれを、グレンが持ち前の
黒いソウルフルな歌唱を駆使して歌い上げるのだから、本作がどんだけ個性的なサウンドに仕上がっているかは想像が付くというもの。
特に、心浮き立つ爽快感に溢れたHRナンバー①、パットの魅力的なGプレイが映える叙情的でキャッチーな②、
ダイナミックな曲展開とフックの効いたメロディが上手く組み合わされた⑨といった楽曲は本編の白眉。
勿論、前述した名バラード⑧もやはり素晴しい名曲だ。(実はTRAPEZE時代の楽曲だったと、この時初めて知りました)
グレン・ヒューズ好きはもとより、「彼の作品は興味の範疇外」というメロディ愛好派リスナーにもお薦めしたい1枚。
HRというよりハード・ポップに近いところもありますが、とにかくメロディが良くて、そしてアレンジも凝っている、そんなアルバムです。
引き立て役に徹するパット・スロールのセンスの良いプレイに、グレンの極上のヴォーカルが乗るんですもん、そりゃ〜いいアルバムに仕上がってますよ!
さわやかで気持ちいい①"I Got Your Number"、魅力的で意外性のあるメロディが耳を惹きつける②"The Look In Your Eye"、一見地味そうだが曲構成が絶妙な⑥"Hold Out Your Life"、
TRAPEZE時代の名バラード⑧"Coast To Coast"、グレンのワキャワキャシャウトが超強烈なHR⑨"First Step Of Love"が特に好きです。
これ聴いてると、とっても心地いいんですよね〜。
今から19年前に新宿のヨドバシカメラにて本作を購入したら(当時18歳)店員さんに、
君の世代が聴くなんて珍しいねと、ほめてもらった記憶がある。
グレンのR&B的なファンクロックを聴くなら本作を聴くべし。
ドラッグのせいなのか知らないが、完全にグレンはいっちゃっている。
曲もファンキーで心地よい。
ポール・ロジャースとグレン・ヒューズは自分の中で双璧で、心の中で黒い白人
と呼ばせてもらっている。