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F.O.A.D / DARKTHRONE
2007年発売の12thアルバムです。もう12枚目なんですねえ・・・。
タイトルは[Fuckoff And Die」の略だと思われます。
路線は前作「THE CULT IS ALIVE」と似たようなハードコア色の強いブラックです。
音質、曲調ともに前作とほぼ一緒です。
前作と違う点はFENRIZヴォーカルの曲がかなり増えたことです。
彼の声は前作よりも上手くなっていると思います。
NOCTURNO CULTOの方は凶暴度さらにアップって感じで、最高のがなり声を聞かせてくれます。
私的にはやはりNOCTURNOの声の方が好きなので、彼メインの曲が多い方が良かったかなと思います。
それ以外は、ほとんど前作と同じような感じなので、FENRIZのヴォーカルが気にならない方、前作が気に入った方は今回も安心して買えます。
2007年発表の12th。
巷でも言われている通り、トレモロやRAWなギターの音色などにブラックの要素を残しつつ
ハードコアに近付いたスタイルで、アングラ感溢れる「あやしい」音ではあっても、
妖気や面妖さの「妖しい」ではなく、いかがわしさや野蛮さのある「怪しい」音。
最早以前の地下に悪魔崇拝の祭壇を作ってそうな作風からはかなりの開きがある音で、
船からバイクに乗り換えたヴァイキングの末裔のバイカー達が、バーに集まって
一旗挙げると息巻きながら聴いてそうな感じの雰囲気。
ただ、こういう音楽性自体は嫌いじゃないんですが、ヴォーカルが直接的な攻撃性や
冷酷さに向かわず、酒に酔ったようながなりを多用していかがわしさを出す方向に
行ってる曲が多いのはちょっと好みに合わないかも…。ブラック的ながなり声の方は
ふてぶてしいまでの声の太さもあって相変わらずかっこいいんですけどね…。
しかしこのアルバム、本人達はめっちゃ楽しんで作ってるんじゃないでしょうか。
曲解説といいお勧めアルバム紹介といい、かなり面白がって書いてそう。REC後も
曲の出来栄えを自分達で聴いて爆笑してそうな感じ(笑)。現に次のアルバムもほとんど
間を置かずにリリースしてますし、人間嫌いっぽいイメージの強い彼らですが、実は
ノルヴェジアンブラックの大御所の中では一番楽しみながら音楽演ってそうな気がします。