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THE WAY OF THE FIST / FIVE FINGER DEATH PUNCH
昨年デビューしたバンドで、スラッシュ、メロデス、メタルコアを織り交ぜた味のあるそのデビュー1stアルバム。
まずはギターリフが極太でありながらもスラッシュメタルさながらのマイナーコードがザクザクと刻まれる様は聴き手を圧迫、呼吸するのが苦しくなること請け合い。
さらには要所々々で飛び出すメロデス的なリフ展開が聴き手にドラマ性を感じさせることに一躍買って出たスパイスになっているようだ。
ボーカルスタイルはアダルトアメリカンロック的なクリーンボーカルが男の哀愁をふりまいたかと思えばどこからともなくメタルハードコアなデス咆哮が怒りとともに叫びまくり、
それに負けじとリズミカルなドラムがいいタイミングで2バスを含めた乱れ打ちとか、
独特な浮遊感とともにメタラーに擬似幽体離脱を体験させてくれるいいバンドです。
一口で形容するならば「エクストリームメタル」となりますが、詳しく説明するとパーカッションとDJがいないSLIPKNOTにマイケル・アモットが加入したような音です。「現代版PANTERA」という見方もあるかな。
とどのつまり、モダンなアメリカンヘヴィロックに"The Bleeding"に代表されるような「泣き」の要素が入っているということです。
リズミカルに刻まれるリフ、それにシンクロするように動くリズム隊、そこに乗っかるスクリームや男気溢れるメロディライン。
『新世代』かな。