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ADVENT PARALLAX / AVERSE SEFIRA
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2008年発表の4th。
このジャケ、アーティスティックでかっこいいですね。
買おうか迷いましたが、ジャケを見て購入を決定してしまいました。

寒々しさよりもカオティックさを強く感じるメロディ、豪速ブラストを軸に押していく曲調、
クリアーで極端にノイジーな訳ではないプロダクションと、以前聴いた「Battle's Clarion」
同様、私的な印象はやっぱり「ANTAEUSを聴きやすくした感じ」。ただ、今作の方がメロディや
演奏にメリハリが出て、ランニングタイムも長くなってクオリティがアップしたと思います。

何度も聴いていて気付いたんですけど、このバンドってリズムとリフの組み方が結構
独特ですよね。リフとリズムが一丸となって襲い掛かるようなパートも少なくないんですけど、
一つのリフの中でリズムを変えたり、リフとリズムのどちらかだけを変えたり、二つが
普通のブラックよりも複雑に連動しているようなアレンジが多用されてるように思います。
それがメロディのカオティックさやブラストの早さなどと相まって、不安を掻き立てるような
予測できない、混沌とした雰囲気を醸し出してますね。

ただ、そういうアレンジは曲ごとの印象が纏まりにくくなってしまう可能性もあるし、リフの
叙情性やヴォーカルの圧倒的な狂気で押していくみたいな分かりやすい魅力に欠けるきらいも
あるので、パッと聴く分には少し取っ付きにくさを感じてしまうかも。私的には、聴く毎に
味わいを増す混沌が楽しめるスルメ盤でかなりお気に入り。トレモロピッキングによる
メロディには、混沌としているだけでなく意外と大仰で荘厳なものもありますし。欲を言えば、
ドラムがこれだけ活躍してるんだから、もっとソリッドな音作りにしてくれたらより良かったかも。

しかし、このバンドも結構DEATHSPELL OMEGAの影響を受けてるかもしれませんね。
アートワークや歌詞のレイアウトはDSOの3rd、カオティックなメロディやテクニカルで
予測不能な演奏は4thに通じるものがありますし、ヴォーカルは以前よりMikkoっぽくなってる
印象を受けますし。でも影響受けてるにしろ、このバンドは凄く上手く消化してると思いますが。
Usher-to-the-ETHER 2008年4月8日(火)23時6分

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