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∵GA[Я]DEN∵ / 黒夜葬
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2007年発表の2nd。
デビューミニはオリジナルでしたが、今作や前作はゲーム音楽(上海アリス幻楽団)のカヴァー。
…黒夜葬お前もか(笑)。いや、プラスに作用してると思うし別にいいですけどね。

デビューミニではテクノビートにチェンバロやストリングスなど、クサメタラー御用達のキーを
濃厚に絡めたスタイルで、アーティスト名やコンセプト、アートワークなどからはゴスに傾倒しすぎて
リストカットとかしてそうな女の子が演ってるみたいなイメージがあったんですけど(笑)、どうやら
本性はメタラーだったようですね。

曲名も「Master of Puppet」「Paradise Lost」とかあからさまにメタルを意識するようになってるし、
音もクラシカルなキーボードを残しつつ強靭なリフとリズムで攻め立てるようになり、曲によっては
完全にメタルといってもいいと思います。テクノビートが導入された曲も相変わらずありますが。
デビューミニでは華美さの裏で、印象に残る主旋律が少ない事が欠点になってた感がありましたが、
ゲーム音楽のメロを導入した事で克服したように思います。そのゲーム音楽のクサメロがクッサクサな
キーボードで奏でられ、メタルサウンドに乗る音はやっぱりかっこいいです。テクノビートを導入してる
曲も、その無機質さが耽美な雰囲気を更に強めていて悪くないですね。

ただ、ゴシックを意識している割には、メタルサイドの曲においてゴシック特有の美意識や頽廃性が
様式美的なかっこよさに隠れてしまい、今ひとつ感じられないのは残念。一流のシンフォ系のバンド…
例えばMIRRORTHRONEやANOREXIA NERVOSA、「Midian」の頃のCRADLE OF FILTHなどは
煌びやかな音像の中でも耽美さや頽廃性とメタルとしてのかっこよさを見事に両立させていましたが、
黒夜葬もそうしたセンスの良さがあればもっと良くなるのに…と、多少物足りなく思ってしまいました。

個人的には、メタル曲において雰囲気作りにもう一声欲しい所です。
Usher-to-the-ETHER 2008年4月16日(水)19時28分

東方プロジェクトクラシカルゴシックアレンジ第弐弾。
コミックマーケット73(2007/12/31)より頒布開始。

このサークル初のフルレンス。
タイトルのGardenが示すように"ifの幻想郷(楽園のダークサイド)"をイメージしたコンセプトアルバム。

イントロに続く前半にギターレスのトランス曲を配置して退廃的、閉塞的な雰囲気を演出しTr.06でその雰囲気を打ち壊すように強烈なアグレッションを備えたメタル曲を配置。続く後半の曲ではギターを前面に出して破壊的、開放的な雰囲気を演出し、ラストの曲には楽園の消失をあらわすかのように荘厳で儚げなアレンジを施したりとアルバム全体を通して一つの物語を想像させるような構成、工夫がされています。
コンセプトに合わせてか、原曲もあえて統一感を出さずに様々な曲調を集めたややトリッキーな選曲になっている印象。

総合的な完成度はこのジャンルの中でも十分高く、ゲーム音楽に理解があってこうした世界観が好きな人なら一度手にとって見る価値はある作品だと思います。
Scarlet Destiny 2008年7月25日(金)0時52分

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