TOPページ(新形式)に戻るTOPページ(旧形式)に戻るLURKER OF CHALICEのページに戻る
CDタイトル↓をクリックするとチェックリストに入ります。
発言者の名前をクリックすると、その人の他のCDレビューが読めます。


(旧形式-更新停止)
LURKER OF CHALICE / LURKER OF CHALICE
このCDをamazonで探すstyle=border:none

LEVIATHANのWrestによる別プロジェクトの2005年発表の1st。
2008年にSouthern Lordよりボーナストラック入りデジパック盤が再発。

LEVIATHANと比較すると、こちらの方はドローン/ドゥーム/ダークアンビエント/
ノイズ色が強く、情景を描写するのにSEも多用するタイプといえますが、スタイル以上に
異なるのは聴いていて受ける感触。ギターやドラム等バンドの音が、怨霊の呻き声や異界の
血や膿の臭いが漂うような生温い空気、闇の中に響く足音などバンドサウンド以外の「何か」に
聴こえるような箇所が多く、LEVIATHANと比べると絶叫ヴォーカルやブラストビートなど
エクストリームメタル的な魅力は控え目な代わりに、より情景描写に重きを置いてる感じです。

元々LEVIATHAN自体が単なる鬱だけではなく、心霊的、異界的、病的だったりと異形の
感性が感じられるブラックをやっていたと思いますが、その異形性により焦点を絞った音と
言えるように思います。不健康にも程がある!!と突っ込みたくなるような世界観(笑)。
NACHTMYSTIUMやXASTHURなど、この界隈のアメリカのブラックって抽象的な音像で
世界観を構築する傾向が強いですが、その音像の中に蠢く「異形の何か」を感じさせる
音作りにおいては、このWrestが頭一つ抜けているのではないでしょうか。

上記の2バンドは日本盤が発売され、XASTHURに至ってはEAT誌にインタビューが載る
という快挙を成し遂げてますが、Wrest関連ももっと注目されて欲しいですね。
XASTHURが受け入れられるならこの不気味で、健全からは程遠い音も行けると思うので…
Usher-to-the-ETHER 2008年5月18日(日)20時15分

意見を書きこむ

意見内容

新規 修正(名前登録済の方のみ可能)
ボタンは一度だけ押してちょっと待ってね!