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MELODICAL RENAISSANCE / FATIMA HILL
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個人的に、FATIMA HILLの存在を知ったのは、この作品が切っ掛けでした。
東京出身のメロディック・パワー・メタル・バンドGUARDIAN'S NAIL、関西出身の様式美HMバンドVOLFEEDと、現VIGILANTEの
丹羽英彰(Vo)が在籍していたスラッシュ・メタル・バンドHIDDEN、そして、女性Voを擁し、ミステリアスにして壮大、且つ劇的な
ドゥーム・メタルを聴かせる北海道出身のFATIMA HILLという、計4バンドが参加して制作、'95年にWASTED RECORDSからリリースされた
コンピレーション・アルバムで、FATIMA HILLは、オリジナル・アルバムには未収録の楽曲2曲を提供している。
トニー・マーティン時代のBLACK SABBATHを思わせる、劇的なヘヴィ・チューン“ICON AND VOODOO DOLL"も素晴しいが、
本作の白眉は、何と言っても12分以上に及ぶ大作“THE SONG FOR BEATRICE"。重々しく引き摺られるヘヴィ・リフに、
低くのた打つリズム、そしてFATIMA HILLサウンドの主役と言うべき、可憐に囁いたかと思えば、一転、妖しげで
大仰なメロディを、司祭の如く朗々と歌いこなす女性Voの圧巻の歌唱とが一体となって、ドラマティック且つ壮大に
うねくる、エピック・ドゥームの名曲に仕上がっている。CANDLEMASS、TROUBLE、SOLITUDE AETURNUS辺りが好きな人なら要チェックかと。
ちなみに本作、現在では既に廃盤状態のようだが、参加バンドの質も高く(特にGUARDIAN'S NAILの“SECOND WIND"は、
全メロパワ・ファン必聴の名曲)、中古屋でも結構手頃な値段で売られているので、興味を持たれた方は是非一聴を。
火薬バカ一代 2008年6月5日(木)23時48分

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