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WAKE THE SLEEPER / URIAH HEEP
まだ1回さらっと聴いただけだけど、あの「See of light」・「Sonic origami」をも凌ぐバーニー・フィルの2人が入ってからの最高傑作だと思います。なんせ1曲目からミックじいさんのギター弾きまくりインストナンバーで始まり、その後も今は西暦何年だ?と解らなくなるようなもろ70年代の雰囲気の涙グズグズ物の曲がテンコ盛り状態で、大変なことになっています。くそったれ「バーン」は、ちゃんとライナーが伊藤正則大先生にもかかわらず、2行のリリースインフォ扱いで「こらっ広瀬っ」と説教ものでしたが、きっと来月辺り今月のおすすめコーナー辺りで誰かが絶賛してくれるのではないでしょうか。神バイロンには1歩譲りますが、バーニーは本当ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーに頑張っているのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!みんなも聴いてくれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
欧米におけるクラシック・ロック人気の復活や、SANCTUARY RECORDSと契約を結んだこと等に後押しされたのか、
新作は半ば諦めていたURIAH HEEPから、ひょっこり届けられた、実に10年ぶりの発表となる待望の21thアルバム。
身体を壊したリー・カースレイク(Ds)が脱退してしまったため、10年以上の長きに渡って続いた鉄壁のラインナップは崩れてしまったものの、
ミック・ボックスの粘り強いG、伸びやかなバーニー・ショウのVo、トレヴァー・ボルダーのメロディアスなB、ソングライターとしても
活躍するフィル・ランゾンの華麗なるKey、そしてサビメロを分厚く覆う、繊細なボーカル・ハーモニーをフィーチュアした
バンド・サウンドには、まったく影響なし。と言うか、本作の完成度の高さが、前作『SONIC ORIGAMI』を大きく凌ぎ、
傑作『SEA OF LIGHT』(19thアルバム)に迫る勢いである事は、このアルバムを聴いた多くのファンが認めるところではなかろうか?
名曲“BETWEENS TWO WORLDS"を収録しながらも、ラジオでのオンエアーを意識した、ゆったりとしたテンポの楽曲が
大半を占める構成と、70分を越す長大なランニング・タイムが、冗長さを生んでしまっていた『SONIC〜』に比べると、
今回は、全体がタイトに引き締まり、ハード・ロッキンなエッジや、劇的なドラマ性といった要素も大幅に回復。
特に、名曲・佳曲が乱れ打ちされるアルバム前半(①〜⑧)のクオリティは半端なく、中でも、ワウの効いたGリフが
アグレッシブに刻まれるスピード・ナンバー①、熱くドライブするハードな②、これぞURIAH HEEP!なシャッフル・チューン③という、
冒頭の名曲3連発の畳み掛け、そして、壮大にしてドラマティックな大作⑦は、間違いなく本編のハイライト。
確信的な70年代ブリティッシュHRサウンドの再現(勿論、現代的にアップデートもされている)に思わず頬が緩む、
10年待たされた甲斐は、十分にある内容を誇る1枚。願・来日!
長年ドラマーの座に君臨してきたリー・カースレイクが、健康上の理由から脱退せざるを得なくなったのが2007年1月。後任のドラマーはブラック・サバスのトニー・アイオミや、ヴァン・モリソン等との活動経歴を持つラッセル・ギルブルック。加入直後にはレコーディングに入ったものの当初の予定より大幅に遅れ、2008年6月ようやくリリースとなった。アルバムはオープニングからハイ・テンポなタイトル・チューンで幕を開けるが、いきなり彼のテクニックに驚かされる。フィル・ランゾンとバーニー・ショウが加入以降、バンドの安定したテクニックには既に定評があったが、更にパワー・アップした印象だ。おそらくツイン・ペダルを駆使しているであろうベース・ドラム・ワークは素晴らしく、スプラッシュやチャイナを多用するシンバル・ワークは、音色へのこだわりも感じさせる。また、細かいハイ・ハット・ワークもセンスがあり、トレヴァー・ボルダーとの新しいリズム・セクションは非常に強力になっている。一方ミック・ボックスのギターは益々磨きがかかり、彼と共に作曲面でも貢献しているフィル・ランゾンのキーボード・プレーも実に多彩だ。またバーニー・ショウのハイ・トーン・ヴォーカルも健在。アルバム全体的にコーラスが往年を思わせる程復活した感がある。どちらかと言えば短めの曲が多い中にも構成に凝った曲が多く、やはりプログレッシヴな一面も垣間見ることが出来、ハード&へヴィーだけではないバランスの良さが特徴となっている。10年振りのスタジオ・アルバムとしてファンの期待を裏切らない素晴らしい出来であると共に、若いロック・ファンにも是非聴いてもらいたいクオリティーの高い作品だ。結成38年の超ベテラン・バンドは、更に前進し続けている!
まず1曲目でOoooooーーーーー!!!とド肝を抜かれる。これは往年のヒープが戻ったか?と感じさせ、うん、2曲目もいい。その後はまぁまずまずってとこ。近年のヒープの中ではなかなかいい線行ってると思う。1曲目にインパクトのある曲を持ってくると全体が締まって見えるっていう見本みたいなアルバムだね。(笑
ヒープの新譜が出てたんで買ってみたがコレはスゴイ!
楽曲はオーソドックスな印象ながらも、構成する音の細部へのコダワリは流石ベテラン。
各々のパート全てにおいて芯のある極太の音が自己主張をしているのに、全体のバランスが高レベルで保たれている、非常に安定感のある録音が素晴らしい。
特にヒープの特色でもあるコーラスワーク、オルガンの心地よさは、全盛期を思わせるクオリティ、それに加え、今作はリズム隊がとても気持ち良くて素晴らしい仕事をしている!
プログレっぽさよりも正統派なロックサウンドが前面に出ているように感じるが、その端々に往年のプログレッシヴロックを感じさせるアレンジがスパイスのように見え隠れするあたり、敷居が低いのに底なしに奥深さを感じさせる。
目新しさを求めるような異端作ではないが、曲・演奏・録音・臨場感、どれをとってもまったく隙のナイ、最高のロックサウンドを聴かせてくれる逸品に間違いナイ!
↑の方々がおっしゃられている通り、
新しく迎えたドラマーとトレヴァー・ボルダーのリズムセクションの強靭さ(変拍子やデスメタル的なニュアンスではなく)は過去最高だと思います。
曲の配置も練られてると思われ、特に序盤の曲が素晴らしく、だれる事のないベテランの力の奥深さを味わえます。
全盛期のバイロンやゲイリーセインのいた頃とはもう切り離して聴くべきだと思います。あえて言うならば、メンバーの技量、曲の質も決して見劣りするものではありません。
音質も最高で、ここ何枚かの中では一番の出来でしょう。
これほどのキャリアを持ちながらなお進化しようとしていくその姿勢に感動です。感涙です。
BEST TUNE#序盤。けれども前作や前々作と違いハイライトはいくつか存在。
いや〜ウリヤ〜ヘェ〜プっていいですね。
角が進みますね。Twiceupで。
中曽根栄作 2009年1月26日(月)22時35分
期待をまったくしていなかっただけに、これは凄い衝撃!!!
120%楽しませていただきました。
21世紀のヒープの名盤第1号確定ですね!
08年発表の21th。
聴く前に想像した以上にはるかにテンションが高く、現役バリバリ感があり圧倒された一枚。オープニングナンバーの“Wake The Sleeper"なんてRIOTの“Narita"ばりの緊張感とスピード感で押し捲り、本当にビックリした。その後もどんどん70年代のハードロック色を強くしたようなナンバーが続き、本来ならカビ臭い感じがしそうなモノなのにそんな空気は全く無く、むしろ生き生きとしたエネルギーで満ち溢れており嬉しい限りである。
バーニーのVOは相変わらず正確なピッチを刻んでいるし、フィルの作曲面での貢献は絶大で、この二人の存在感は素晴らしい。たださすがにオリジナルメンバーのミックの存在感は別格で、ギタープレーの充実振りはよそ事を考えるような余裕を与えてくれず、真剣に聴き入ってしまう。
個人的には“Wake The Sleeper"、“Overload"、“Tears Of The World"、“What Kind Of God"がお気に入り。いや〜恐れ入りました。
SEA OF LIGHTに匹敵する名盤だと思います。
冒頭のWake The Sleeperから3曲目のTears Of The Worldまでの序盤の流れは圧巻。
後半はWhat Kind Of Godというドラマティックなナンバーが一番の聴きどころです。
メンバーの平均年齢も還暦近いはずなのに、凄過ぎる。
ら〜しょん 2009年5月16日(土)18時39分