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KOLOSSUS / KEEP OF KALESSIN
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2008年発表の4th。

このバンド、AttilaとFrostを起用した復活ミニを出してからは、ブラック的なカルトな
アトモスフェアよりもメタリックなかっこよさ、質の高さを重視したブラックメタルを
やってますが、今回もその流れを汲む作風。前作もバラエティに富んだブラックを
聞かせてくれましたが、ブラック由来のエクストリームな曲、キーボードとアコギの絡む
ドラマティックなエピックチューン、ミッドテンポ中心の重厚なゴシックまで曲の
バリエーションは更に増えているという印象。ブラックの禍々しく不健全な雰囲気は希薄で、
ブラック好きからの賛否があるのも頷けますが、このストレートにかっこよさの伝わるスタイルは
メロデス好きを始め、ブラックのファン以外のメタラーにも広く支持を受けられるのではないでしょうか。

しかし、相も変わらずObsidian氏はぶっ飛ばしてますね…(笑)。
ブラックらしい繊細なトレモロリフ、メロデスにも通ずるグルーヴとメロディを同時に
練り込んだリフ、ヘドバンを誘発するリフに泣きのギターソロ、叙情味溢れるアコギフレーズに
至るまで、何をやっても際立ってしまってる感じ。この人って本当に何でも出来るんだなぁ…。
それでいて自慰的なテクのひけらかしが感じられないのもまた凄い。インタビューで
「一つの良いリフを書くのは簡単だが、一つの良い曲を作るのは難しい(大意)」的な事を
言っていたし、プレイヤーとしてだけではなく、曲全体を見渡せるコンポーザーとしても
素晴らしいギタリストと言えるでしょう。

前作のレビューでは「Euronymousを超える逸材かも」的な事を言ったんですが、この人の
資質ってそうしたカルトな支持を集めるタイプの物ではなく、むしろCOBのAlexiや
ARCH ENEMYのAmott兄弟などのいわゆる「ギターヒーロー」と呼ばれている人たちと同様に、
メタルとしてのかっこよさを体現するものであるのかもしれないと思いました。
そのうちYOUNG GUITARとかに載ってもおかしくないくらいメジャー志向で、しかも
センスある人だと思います…それだけに、日本盤の発売すらされていない、国内での
マイナーな立ち位置が惜しすぎる…。まあ、このサイトでも現時点で前作のレビューが
15件あるし、注目度は上がってるのかもしれませんが。

また、HellhammerやFrostと並んで語り草になりそうなVylのドラムや、ヴァイキング的な
野蛮さ、勇壮さを湛えたThebonのヴォーカルなど、ギター以外のパートも素晴らしいですね。
特にヴォーカル、普通声で歌ってもリフの邪魔にならず、むしろリフの叙情性を際立てている
辺りにセンスの良さを感じます。こないだ聴いたIN FLAMESは、一流のメタルながらそれが
今一つ出来てなかったと思うので…。このバンド、Obsidian.CとVylという二人の人外が
いるせいで影が薄くなりがちですが、彼も実はかなり良いヴォーカリストなのでは。
ただ、プロダクションは作風の割に少し薄味かも。繊細でギターのフレーズを味わいやすいとは
思うんですが、この作風ならIN FLAMES辺りのバンド並にモダンな音質にしちゃっても良かったんじゃないかと。

でもこのアルバム、なかなか気軽に聞けないんですよね…余りにもかっこいいので、
聴いていると自分のテンションがトップギアに入ってしまうので、必然的に結構疲れて
しまいます(笑)。まだ買ったばかりですが、疲れてるときは他のアーティストのもう少し
緩めの作品を選んで聴いてしまいたくなる感じ。

…と、ここまでほぼべた褒めですが、点数をつけるなら88点くらいですね…。
いや、アルバム単品なら90点代後半付けたいくらいですが、付属のDVDが国内機やPS2で
見れないのは10点くらいマイナス。値段が多少高くなってるのは仕方ないですが、ジャケに
PAL方式とかの表記がないのがむかつく。ドキュメンタリーとかインタビューとか、動いてる
彼らが見れると思って、物凄く期待してたのに…。悪態を付いてますが、DVDが国内機でも
見れる日本盤が発売されたら多分買ってしまうと思う…それくらい好きなアルバムです。
Usher-to-the-ETHER 2008年6月11日(水)18時54分

基本的には前作と同じ路線のアルバムですね。
ジャンルわけするのが難しい、彼ら独特のブラックメタルだと思います。
より楽曲がドラマティックになりました。
ただ、ブラック特有の禍々しさはほとんどないので、そういう部分が好きな人はあわないかもしれませんね。

まず音質には前作に近いですが、録音ボリュームが微妙に上がった気がします。

ヴォーカルは前作で聴いた時は正直微妙だったんですが、今回は良い感じになったと思います。前作では表現力はあったものの、ややデス声の迫力が足りなく感じられましたが、今回はその欠点を補ってます。

ドラムは相変わらず凄いです。この人は手はもちろんですが、特に足が凄いと思います。音が大きくなったぶん、より迫力が増してると思います。

そして、Obsidian.Cのギターですがやはり他のブラックメタルバンドのギタリストとはちょっと異なりつつも、センス抜群のプレイをみせてくれます。
確実にブラックメタル界のトップギタリストの一人でしょう。

これらの要素が混ざり合って今回も凄まじいアルバムになってます。
ブラックメタラーよりもメロデス好きな方などに聴いてほしい作品。
前作が気に入った方は是非いっちゃってください。
GOD 2008年6月12日(木)0時18分

前作の優れた要素を残しながら、かなり洗練されていて、曲はより美しく劇的になっています。
ギターのポテンシャルを1つの理想的な方向へ引き出したような知的なギターワークは一段と冴えています。
前作よりやや落ち着いた印象を受けましたが、曲のクォリティの平均は軽く上回っていると感じました。ジャンル分けなんかどうでも良くなるほど素晴らしい作品ですね。


購入してから毎日聴いているが本当に素晴らしい作品で、ここ数年聴いたアルバムの中でも余裕で5本の指に入ります。こんな凄いものを作って次はどうするのか、と余計な心配をしてしまった。
ANBICION 11 2008年6月15日(日)4時21分

この凄まじい手数のドラムには唖然とするばかりです。しかもこのドラムに埋もれることなく精密機器よろしく寸分違わずはめこまれたリフ、メロディが密度濃く耳に迫ってきます。聴いた方々には間違いなく今年の悶絶盤となるでしょう。ブラックかと思いますが北欧系の美旋律も満載で,凡百のメロデスバンドでは到底太刀打ちできない高品質なメロディも提供してくれます。自信を持ってお薦めします。「このCDを買え」!

ともろふ 2008年8月11日(月)23時39分

you tubeに落ちているascendantのPVを見てくれ、とにかくかっこいいから。
いつ見ても悶絶DETH.


ユーロR 2008年10月20日(月)20時37分

you tubeに落ちているascendantのPVを見てくれ、とにかくかっこいいから。
いつ見ても悶絶DETH.


ユーロR 2008年10月20日(月)20時37分

AscendantのPV、超カッコいいです。

もうブラック要素殆ど無いけど、そんなの拘ること無しにカッコいい。

全メタラー必聴!!!
2010年7月26日(月)23時39分

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