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∞UROBOROS∞ / 黒夜葬
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東方プロジェクトクラシカルゴシックアレンジ(上海アリス幻樂団カヴァー)第参弾。
第五回博麗神社例大祭(2008/5/25)より頒布開始。

基本的なコンセプトは前作までと変わりませんが、ギターに重点を置いたより攻撃的なアレンジになっているためゴシック分は少なめ。どちらかというとシンフォブラックに近い雰囲気があると思います。

全体を通してほぼ疾走系のアレンジで統一されていますが、原曲のメロディを残しつつもオリジナルのパートを加えているため凝った展開が多く、ギター重視の攻撃的な曲やシンセ主体のシンフォニックな曲等が織り交ぜてあるため単調にはなっていません。

個人的に捨て曲は無し。
特にオススメはアルバムのコンセプトが色濃く出ているtr.02,tr.05,tr.07。
ハイライト的なtr.10。
上海アリス幻樂団独特のクサメロがリードギターによって奏でられ、荘厳なシンセを纏い疾走するサウンドはゲーム音楽のメタルアレンジ独特のものではないでしょうか。

自分は原作、原曲のファンなので少し贔屓目な評価になっているかもしれませんが、原曲を知らなくても十分メタルのとしてカッコよさを持っているアルバムだと思います。
製作者のサイトでクロスフェードが試聴出来るので興味を持った方は是非。

Scarlet Destiny 2008年6月20日(金)22時56分

上海アリス幻樂団カヴァーでは3枚目となる作品。2008年発表。

前作では音自体のクオリティは高いとはいえ、様式美的なメタリックなかっこよさに真っ当さや
健全さを感じてしまい、それがアーティスト側の押し出しているゴシカルな頽廃的イメージと
合わず、ちょっと疑問を感じてしまっていたのですが…これ聴いて見直しました。

基本的には今まで同様のリードギター、チェンバロ、チャーチオルガンで耽美メロを奏でる
スタイルなんですが、歪みの強い、圧力のあるギターリフを今までよりも前面に押し出した事、
このジャンルの中ではリードギターでのメロディのなぞり方がエキセントリックな事、
3曲目ではノスタルジーを感じさせるメロを入れた直後にその郷愁をぶっ潰すかのように
暴虐リフを入れたり、9曲目ではトランス的なリズムに刃物のような音のリフを合わせたりと
いったドラマティックというよりはカオティックといった方がしっくり来る劇的さを演出する
アレンジを多用した事などの各要素が組み合わさり、前作よりも格段に血腥い印象に。

ゴシックって「血と薔薇」みたいなイメージがありますが、このアルバムの作風だとアルバム
終了までに前作の3倍くらいの血が流れてるでしょうね(笑)。ゴシックな世界観を表現する
にはただ耽美で頽廃的にするだけでなく、こういう方法もあるんだな〜と、聴きながら
感心してしまいました。例えるなら…中世の貴族って血を濃くする為にインセストとかも
行っていたらしいですが、それだけでは飽き足らずより濃い血を作る為にカニバリズムにも
手を染め始めた…みたいな感じでしょうか(笑)。ああ、この不健全さ、心地良いなあ…(笑)。

こう書くと取っ付きにくそうに思うかもしれませんが、2曲目や5曲目、7曲目、11曲目など
ゲーム音楽らしいキャッチー極まりないクサメロを前面に押し出した曲が要所で挟まっており
全体的に取っ付きづらくなっていないバランス感覚も見事。個人的な希望を言うなら、
シンフォブラックを志向するならピアノソロやトレモロリフを入れて欲しいかも。
このジャンルって今の所、優れたトレモロリフ使いが少ないような気がしますし。

男子三日会わざれば刮目して見よ、とは言いますが、なんでこのジャンルってごく短期の内に
目に見えて変化・成長するアーティストが多いんでしょうね。やっぱり口に糊するためじゃなく
好きで音楽に関わってるアーティストは強い、って事なんでしょうか。
Usher-to-the-ETHER 2008年7月13日(日)21時12分

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