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2007年発表の3rd。
このバンドはヴァイキングメタルとして評価の高いバンドであるWINDIRのメンバーの多くが
関わっているようですが…私はWINDIRは未聴なんですが、このアルバムは良いですね。

このバンドもヴァイキングメタルを演ってるんですが、漢コーラスや海賊チックな朗唱、
民族的なメロディの導入やピアノ・ストリングス等の楽器による情景描写などいかにも
ヴァイキングメタルという感じのものだけでなく、ロック乗りのリズムにメタルの強靭なリフを
組み合わせたダイナミズムでヴァイキングらしさを演出する近年のENSLAVED的な手法、
ブラックの平坦なリフをリズム楽器のように使って民族の士気を高めるノリを演出する手法なども
見られ、かなり多角的な面からヴァイキングらしさを追求しているというのが伝わってきます。

もちろん、民族メロも多分に含むトレモロの煽情度、ヴォーカルのエグイ歪みの掛かった
デスヴォイスやヴァイキング的朗唱、タイトかつクリアで音量も適切な音質など、メタル音楽と
して基本的な部分での質も高いです。メロデスもびっくりなメロディアスさの2曲目や、
ヴァイオリンやチェロを使用したドラマティックな情景描写の光るタイトル曲なんかはかなり
メジャーな雰囲気。ヴァイキングメタルファンのみならず、ブラックやメロデス好きならば
聴いておいて損はないと思います。
Usher-to-the-ETHER 2008年6月30日(月)21時54分

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