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YOU ARE SILENT / WHEN
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2008年発表の多分12th。

久し振りに恐いWHENが戻って来た感じですね。
WHENってダークで不条理なサンプリング音楽を志向しながらも、その中にどこか捻じ曲がった
ポップ性のある音楽を展開してきて(こう書くと散々に貶してるみたいだけど・笑)、
「Psychedelic Wunderbaum」辺りからダークさとポップさが反転し、明るめの作風になって
きたと思いますが、今作ではその比率が再反転し、元に戻った感じです。

…例えば、恐い音楽として知られるアーティストでも、STALAGGHならシリアスで精神異常的な
恐さ、CRADLE OF FILTHなら巧みなコンセプト性によるエンターテイメント的な恐さとか
狙いが分かるんですが、WHENの恐さはそのどちらなのか判別が不可能、そもそも恐い音楽を
志向して作られているのかどうかも分からない所が恐いんですよね…。
そこかしこに違和感というか致命的な歪みが常にある音をずっと出している感じ。

「恐い音楽」を求めて恐い思いをするのはある意味当り前なんですが、WHENの音楽には
その期待すらも裏切り、更に嫌な目に遭う可能性が常に潜んでいるという意味で、もう一段
上の恐さがあるように思います。STALAGGHとかで物足りなくなった人は必聴かも。
Usher-to-the-ETHER 2008年7月3日(木)22時27分

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