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東方悔恨譜〜REGRET WILL PREVAIL. / 堕武者 ULTRAVIOLENCE
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2008年発表の2nd(多分)。

最近、ゲーム音楽のクサメロはメタルサウンドと意外にも相性が良い事が分かってきた
せいなのか、そうしたカヴァー作品が(地下で)流行してますが、まさかグラインドでそれを
やるバンドが出てくるとは…しかも本作は、メロの質には定評があり、私自身そのメロディ
センスは素晴らしいと思う上海アリス幻樂団のカヴァー。

グラインドの激烈なリズムの心地良さと、ゲーム音楽のクサメロの高揚感を同時に求める
なんて、二兎を追うものは…になってしまいそうですが、凄いですね、ちゃんと二兎とも
捕まえられてる感じです。1曲目などで聴けるテープノイズが掛かったような音のシンセ
(この音はもっと使って欲しかった)など、メロディを担当する音の選び方も上手いし、昭和の
CMソング風の歌と子供の泣き声や、AVの喘ぎ声などゲームとなんの関連性も無さそうなSEの
使い方も面白い。特に前者は不条理な感じがして結構恐いです。
17秒で終わるショートカットチューンまで完備で、本格的にグラインドしてます。

ただ、ヴォーカルがデスヴォイスでも下水道でも禍々しい非人間的絶叫でもなく、マキシマム
ザホルモンのダイスケはん似のキャーキャーうるさい声(しかも線細すぎ)なのはかなり不満。
ホルモンみたいな曲調ならともかく、こういう曲調だとジョークっぽさが感じられてしまい、
せっかく面白い試みをしているのに、出オチっぽい雰囲気が漂ってしまってるのが残念。
これで初期BEHERIT並のマジな殺意が感じられるヴォーカルだったら、ネタや新奇性では
到底済まされない、恐ろしい名盤が誕生したと思うのに…。個人的にはもう一歩って感じです。

あと、ラストにメンバーのトーク(+オリジナル曲)が入ってますが、ボイスチェンジャーで
声が変えられていてなんか可愛いです(笑)。ちなみに、トーク(とオリジナル曲)を除くと
演奏時間は10分程度なので、購入する時は注意。
Usher-to-the-ETHER 2008年7月25日(金)22時34分

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