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SOULSAVIOUR / V : 28
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2005年発表の2nd。
裏ジャケを見る限り、どうやら三部作の真ん中という位置付けの作品みたいですね。

このバンド、あまりブラックメタル好きの間で大きな話題を集めたという話は聞かないん
ですが、参加・関連メンバーがこの手を聴くリスナーから見たらかなり豪華。ENSLAVEDの
Grutle(前作の一部ヴォーカル)やRED HARVESTのLRZ(プロデュース、ミックスなど)を
初めとして、RAISON D'ETREのPeter Andersseon(一部作曲)やWHENのLars Pedersen(一部
パーカッション)まで参加してます。次のアルバムではMZ.412までプログラミングで参加してる
とか…後半の方は、もう北欧の恐い音楽アーティスト大集合って感じじゃないですか(笑)

肝心の音楽の方も、参加・関与メンバーの豪華さに負けないだけのものがあると思います。
ブラック特有のトレモロリフだけでなく、メタリックなリフも効果的に使い、ミディアム中心で
どっしりと聴かせる手法や音の質感などは近年のENSLAVEDにも通じる物がありますが、
アトモスフェリックなキー、打ち込みのリズムやサンプリング、ダークアンビエント的な
パートなども取り入れていて、音を通じて見えてくる風景はむしろRED HARVESTやVOID、
MANES、初期ZYKLONのようなサイバーな感じ。ありそうでない個性的な音楽性だと思います。

もちろん、個性的なだけでなく、トレモロと刻みを上手く使ったリフ捌き、インダストリアル
要素の導入のしかた、ヴォーカルのエグさなど根幹の曲自体の質も高いと思います。
特にヴォーカル、ENSLAVEDのGrutleを少し低めにしたようながなりデス声ですが、真に迫った
迫力はGrutle以上と言っても過言ではないかもしれません。

新品が安かったから買ってみたんですが、想像以上に良かったです。しかしRAISON D'ETREや
WHENの名前をここで見る事になろうとは…。やばい連中は皆繋がってるんですね(笑)
Usher-to-the-ETHER 2008年8月2日(土)22時52分

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