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おそらく2005年発表のデモのCD化再発盤。
デモと言っても、ちゃんとフルレンスと同じ長さがあるのでご安心を。

メロブラ風のトレモロリフやブラストビート、メロデス風のザクザク刻むリフやメロウなリードなどの
メタル要素をベースに、祈祷師風(志方あきこ似?)のしゃくりあげる女性ヴォーカルやヴァイオリン、
笛などによるエスニックなメロディを織り込んだペイガン・メタル。
最近ではTURISAS、ELUVIETIE、EQUILIBRIUMなどのメタルにペイガン・トラッド的なメロディを
取り込んだバンドが人気を博してますが、この作品もそうしたバンドが好きな人にアピールしそうな
叙情トラッドメロがかなりフィーチャーされてますね。

ただ、上記のバンドはエンターテイメント性やメタルとしての革新性など、聴き手をかなり意識して
民族メロとメタルを融合させているように思えるのに対し、このバンドは呪術とか、エスノセントリズムなどの
危険なものにリアルに傾倒していそうな、シリアスなヤバさが漂ってるのが決定的な違いかもしれません。
取りあえず笛で楽しく踊ったり、RPGや映画などの創作的世界観を楽しむような感じで聴くのは
まあ無理ですね(笑)。PERUNWITをメロデス化した感じというと近いと思います。

GRAVELANDを始めとして、PERUNWITやVELESなどポーランドのマジなペイガンメタルバンドって、
一般的なメタルとしての価値観を半ば無視してまでペイガニズムを体現する傾向にあるような気がしますが、
このバンドはこれを聴く限り根幹にしっかりとメタルとしての価値観が根付いてる感じですね。
曲によっては激メロウなツインリードまで完備してたりしますし(笑)。

クサメロの流れでペイガンにはまった人に、今度は歴史や思想など文化的な部分にも興味を
持ってもらうにも最適なアルバムなんじゃないかと思います。
Usher-to-the-ETHER 2008年8月13日(水)23時22分

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