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SPIRITS & SOULS / LAWSHED
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マウスハープをフィーチュアした、土の薫りが漂ってきそうなブルージーなイントロで幕を開ける①で、
全国のスラッシャー諸兄を引っくり返らせたLAWSHED、'92年リリースの2ndアルバムにしてラスト作。
やけっぱちな勢いで突っ走る、前のめりなスラッシュ・サウンドが炸裂しまくっていたデビュー作から一転、今回は
プログレッシブ・ロック風味を増量し、スピードよりも、重心を低く落とした、ヘヴィネスとダイナミズムの演出に重きを置いた、
いわゆる「90年代型モダン・へヴィネス」からの影響が濃厚に漂う作風に仕上がっている本作。
切れ味の鋭さよりも重厚感を、スピードよりもグルーヴを、攻撃性よりも妖しく揺らめくメロディを重視した楽曲が
数多く並ぶアルバム前半は、特にそうした傾向が強く表れていて、中でも④に至っては、Gとハープが気持ち良さげに
掛け合いを展開する異色曲。初めて聴いた時は「ここまで音楽性を変化させるか」と、かなり驚かされました。
まぁ、正直にぶっちゃけるなら1stの音の方がずっと好みなわけだが、とは言え、楽曲のクオリティは決して低くなく、
サウンド・プロダクションの向上により、GやBを筆頭に、演奏の迫力や説得力は格段に増しているし、よりメロディアスに
歌うようになったVoのレベルアップも著しいもの有り。何より、重たいGリフが歯切れ良く疾走する⑤や、前作のノリを
最も色濃く受け継いだ激烈スラッシュ・ソング⑧、ドラマティックと呼ぶには混沌とした印象が強いものの、70年代HR的なダイナミズムに
満ち溢れた二部構成からなる大作⑦(後半の盛り上がりっぷりは圧巻)辺りは、聴き応え十分の素晴しい楽曲じゃあないかと。
発表当時はかなり落胆させられた記憶があるが、今、改めて聴き直すと、さほど悪い印象は持たない1枚。
火薬バカ一代 2008年9月6日(土)11時43分

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