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THOSE WHO CARESS THE PALE / VED BUENS ENDE
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94年発表のデモにボーナストラックとして「Insect(Part 1)」と、VictonikがVBE以前に
演っていたバンドMANESの93年発表の作品「Pro-Gnosis-Diabolis」を加えた編集盤。
勿論、MANESはシンフォブラックからエレクトロニカに変化したあのMANESとは別バンドです。

このアルバム、VBEの1stを聴いた人ならアタマの出音にかなり驚くんじゃないでしょうか。
いきなりマトモにスラッシーなブラックメタルを展開してます。
尤も、それは1曲目の冒頭だけで、すぐにベースとドラムが互いに濃厚に舐り合いながら、
リスナーを深い酩酊へと誘っていくかのような、いつものVBEサウンドになりますが。
…このバンドでのCarl-Michaelのヴォーカルスタイルは、ARCTURUSにも影響を与えたんじゃ
ないのかなあ…。ARCTURUSの2ndのGarmの歌い方とかVBEを意識してそうだと思う。

音質は…デモですが、リマスターされているのか意外に良いですね。
確かに1stの方がアンサンブルのバランスは良いし、靄が掛かったようなギターの歪ませ方は
味があるんですが、こっちの方が音圧や迫力では勝っているように思います。
ちゃんとアンサンブルを楽しめる音なので、デモだからといって躊躇する必要はないかと。

でもボーナスの「Insect」は…97年の音源だから、成長しより濃厚な暗黒アンサンブルを
聴かせるVBEを期待してたら、虫の羽音や悲鳴を組み合わせて作った寸劇的サンプリング音楽
だったので、正直がっかりかも…。面白いことは面白いんだけど…。

MANESの音源は…トレモロリフのバックで妙に圧迫感のある、遠雷のような音のベースが
鳴り響く曲、よく分からないギターインスト(+少しだけVoあり)、曲自体はまともながら
デモ音質が耳に痛いブラックメタル…と、かなりマニアックな内容。…VBEが好きな人が
楽しめるかは謎ですが、Victonikという今も昔も我が道を行くブラックメタラーの出自を
理解できるという意味で、興味深い音源になっていると思います。
Usher-to-the-ETHER 2008年9月23日(火)19時47分

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