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THE TALL SHIPS / IT BITES
まさかの新譜、このバンドが新譜を出したらとりあえず買わんワケにはいかない。
美しく心洗われるかのようなキラキラした感じと、哀愁漂う湿り気は、今も変わらず。
10分超えの大作もあり、かなり力のこもった作品だ。
旋律こそストレート過ぎる感じはあるものの、凝った曲展開は流石といったところ。
普段毒のある音ばかり聴いてると、こういう音がとても新鮮でイイね。
まったくもって毒気の無い、透き通った音で、80〜90年代の雰囲気そのまんま甦ったような作品。
この盤は職人の仕事だ。この路線で右に出るバンドは無い。
ノスタルジーを感じる30歳以上限定の音だろうと思う。
捨て曲無しの名盤を、まさか今の時代にフランシス・ダナリー抜きでリリースしてくるとは、正直、想像だにしていなかった。
これまでの認識を改めなければならない。
際立った存在感でフロントマンだったダナリーの独特の詠い回しや癖のあるちょい変態ギターフレーズこそがこのバンド生命線だと思っていた。
脱退後のダナリーがやや迷走気味の音楽生活を送っていることに対して、昨今は一抹の寂しさを感じていたところに、突如?このようなアルバムを世に送り出してくるとは!
往年のファンをがっかりさせることはまずはあり得ない内容である。
そればかりか懐古主義的でもなく、何かしらの「進歩」すら感じさせる出来映えだ。
2008年度、名盤候補が突然現れた。
何か消えてたので、再度書き込みします。
ちゃんとIt Bitesの音になってる!これはなかなか見事な復活作!
音楽性はKINO+1st+2ndをバランス良く配合。メタル色は薄く、
あくまでポップかつキャッチーな仕上がり。曲は真面目に練ってある。
ジョン・ミッチェルのギターはフランシス・ダナリーとは当然質感は
違うが、見事な表現力で俺にはケチつけられないです。
ジョン・ベックのキーボードは強烈にIt Bitesであることをアピール
してます。正直想像以上の出来でウレシイ限り。愛聴しますよ〜。
まあ、辛口の評価をあえてすれば、エッジの取れた丸い音というか、
無難すぎるというか、かつてのようなオモチャ箱をひっくり返した
ようなワクワク感は薄いとは思うけど・・・さらっと出す超絶テクニカル
フレーズとか、素っ頓狂な合いの手とかね。
これはダナリーさんあってのことか。
まずは見事な復活作だと評価したい。
色々思うことはあるがこれはIt Bitesだと思う。
ジョン・ミッチェルも非凡なミュージシャンだ。
彼の実力、貢献度は素直に認めざるを得ない。
もう少し才能が爆発してもいいくらいイイ。
ジョン・ベックのキーボードがやや物足りない。
昔はエディ・ジョブソン的な粋の良さがあった。
華麗さが減り幾分ナチュラルに聴こえる。
ポンプ・ロック的なプレイもちょっと残念。
音楽性に関しては何も言うことはない。
いい作品だから安心して聴いてください。
良い作品なのは確か。何か物足りない気もするのだがそれはフランシスの不在からくるものなのかもしれない。