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REQUIEM / I SHALT BECOME
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2008年発表の3rd。

不吉極まりないメロディで音全体を包み込むキーボードとノイジーなギターを薄く被せ
それに溶け込ませた音と、その奥から聞こえてくる絶叫が、霧の中から亡霊の呼び声が聞こえ、
足元には白骨死体が転がっている森に一歩一歩踏み込んでいくような感覚を味あわせる、
鬱系のど真ん中とも言えるブラックを展開してます。BURZUM3rdの1曲目を不吉方向・
情景描写方向に特化したという感じ。
98年のデビュー当時からこの路線で高く評価されていたというから筋金入りですね。

似た路線のXASTHURやSTRIBORGと比べると、キーボードの音に占める割合が高く、音像よりも
メロディを重視しているという印象で、その分聴きやすく、かつ浮かんでくる風景が具体的な
感じがします。曲も「森の中の死体」みたいな直なタイトルが付けられたものがありますし(笑)。
鬱ブラックとして正統派、かつ最高レベルの作品だと思います。

ギターノイズがキーボード溶け合った音は聴きやすいと思うし、メロディの方向性も鬱や
不吉まっしぐらで分かりやすいし、鬱系初心者にも是非とも聴いてもらいたいアルバム。
カルトっぽく言われがちですが、むしろこの作品からこの系統に入っても良いくらいだと思います。
Usher-to-the-ETHER 2008年10月26日(日)21時45分

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