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CHRISTCRUSHER / THY SERPENT
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98年発表の3rd。

中心人物であるS. TenetzがSpinefarmの傘下レーベル「Spikefarm」を立ち上げていたり、
COBやMOONSORROW、FINTROLLなど有名なバンドとも関連があり(COBのAlexiも加入していた
時期がある)、箔が付きすぎるくらい付いているバンドなのに、何故か某メタルショップで
ファミレスのデザート並の値段で投げ売られていたので取りあえずサルベージしてみました(笑)。

…関連バンドなどの情報自体はある程度得ていたものの、音に関しての先入観はない状態で
取りあえずプレイボタンを押すと…うっすら被さるキーと、泣きのギターメロが聞こえてきて
「アトモスフェリックなメロブラタイプのバンドかな」と思っていると、BARATHRUMにも通じる
ロックンロールっぽいノリの良いアンサンブルやゴシック的な朗唱も飛び出してくる意外な展開も。
数曲聴いてゴシック寄りのミディアム中心のメロブラと認識しかけた所で突然ブラストを
解禁したりして、付き合っていて面白いアルバムになってると思います。色々取り入れすぎてて
これといったウリが見えづらい気もしますが、世界観は統一されてると思います。

ただ、ヴォーカルのデス声がいまいち迫力に欠けたり、音質がVoの歯擦音やドラムがうるさく、
せっかくのアトモスフェリックな雰囲気を壊しがちなものであったり、確かにB級っぽく
感じる所も。また、このバンドはアンチキリスト教ではあるけど悪魔崇拝者ではないらしく、
「アンチクリスチャン・ダーク・メタル」を名乗ってますが…その信条のせいなのか、
トレモロは少なめ。個人的にはちょっと物足りないです。

…少し不満もありましたが、まあ投げ売りされるほど酷い作品では全くないかと。
これなら充分良い買い物したと思います。
Usher-to-the-ETHER 2008年10月26日(日)21時55分

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