TOPページ(新形式)に戻るTOPページ(旧形式)に戻るURIZENのページに戻る
CDタイトル↓をクリックするとチェックリストに入ります。
発言者の名前をクリックすると、その人の他のCDレビューが読めます。


(旧形式-更新停止)
UNIVERSE / URIZEN
このCDをamazonで探すstyle=border:none

2007年発表の5曲入りEP。
販促シールによるとテキサスのメロディック/アヴァンギャルドブラックとの事。

「Urizen」はイギリス・ロマン派の詩人ウイリアム・ブレイクの詩に出てくる固有名詞で、
「Your Reason」、つまり理性を象徴する存在であり、研究者によってはブレイクは旧約の神の
イメージを「Urizen」に重ねていたと見ている人もいるようです。個人的にブレイクはULVERが
彼の作品「天国と地獄の結婚」のテキストに丸々曲を付けたり、授業で彼の詩を取り扱ったことが
あったりして縁があったのと、そういう神秘的なシンボルをアヴァンなブラックメタルで
表現したら面白くなりそうだな…と思ったので購入。その結果は…。

「なんじゃこりゃ!!?」って感じです。まーーーったく、イメージと違うんですけど…(笑)。
まずプレイボタンを押してすぐに驚愕、というかプレス工場で間違ったCDが混入したのかと思いました。
なにせいきなりファミコン風キーボードによる、初期RPG風のメロディによる洗礼ですからね…。
そしてドラクエで敵にエンカウントしたときのSE風の音と共にブラックパートに突入(爆笑)。
ブラックパートでもファミコン風キーボードが活躍し、それに合わせてリフの方もメロディを
強調するような妙な捻れ具合で実に面白いです。ヴォーカルはほぼ普通声で、Simen(Vortex)風の
妖しい歌い方。この人の歌い方はSimenのそれよりも滑稽味があるように思います。

最早ブレイクの詩や版画絵のイメージとは光年の開きがあるような音で、ブレイクの詩が
好きな人にはとても勧められませんが、へんてこブラックが好きな人にはお勧めかもしれません。
個人的には楽しめはしたんですが、1曲目の半分と3曲目がファミコンキーボードソロで、
5曲目がブラックメタル要素のない曲で、ブラックメタルパートが全体の半分くらいしか
ないのは凄く不満。路線自体はかなり好みなんですけどね…。いくらEPでも物足りないです。
Usher-to-the-ETHER 2008年10月28日(火)21時37分

意見を書きこむ

意見内容

新規 修正(名前登録済の方のみ可能)
ボタンは一度だけ押してちょっと待ってね!