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STRYCHNINE-213 / ABORTED
メロデス化した2008作。
実際、どれほどファンの間で賛否があるのか知りませんが、泣きのメロディーが
大幅に増量されて、作風がけっこう変化しています。ただブルータリティーは
減退しておらず、ブラストビートも相変わらずしっかりと入ってます。
でその大胆に導入された泣きのメロディーなんですが、これが実にかっこいい。
ゴア/ブルデス系のサウンドを出していたバンドらしい、不穏なグルーヴというか
ヘヴィネスと泣きのメロディーとの相性がこれほど良いとは思いもしませんでした。
ギターソロのパートなんかは本当に聴き入ってしまいます。リフも良いし、Vo、Drums
も相変わらず素晴らしい。DEICIDEの「THE STENCH OF REDEMPTION」を気に入られた
方はこれもいけるんじゃないでしょうか。Myspaceなどで試聴されて、良いと思われ
た方は買いですよ。自分としてはデスメタルの中では今年はこれがベストになって
おります。
今までの作品よりゴア度が下がって、よりメロデスに近づいた感のある作品。
陰鬱な雰囲気の中、所々で炸裂する美しいメロディーが不気味に心地よく、特にギターソロは涙ものです。
しかしAbortedらしい殺人的なリフや、破壊的なドラミング、
緩急のついた強烈なヴォーカルは健在で、
作品全体のクオリティーは過去最高だと思います。