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SWING SHIFT / RIK EMMETT
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ルーツ・ミュージック三部作の第2弾として「ジャズ」をテーマに制作、自ら立ち上げたOPEN HOUSE RECORDSから
RIK EMMET & OHC名義で'98年にリリースした、リック・エメット師匠、5枚目のソロ・アルバム。
発表当時、本作に初めて触れた時は、エレキの「エ」の字もロックの「ロ」の字も見当たらない本格的なジャズ路線に
「こりゃアカン」と2、3度聴いたきりで投げ出してしまった記憶があるのだが、今回、この文章を書くに当たって
改めて棚から引っ張り出してきて聴き直してみたら・・・あれ?けっこう良いよ?これ。
俺がリスナーとして成熟して、ジャズも聴けるようになったから・・・なんて事はなく、単にじっくりと腰を据えて
聴いてみたら、メロディの良さが再発見できただけの事で、まぁ、中には和み系ナンバーもあるにはあるが、
軽快な前半を経て、中盤から哀感が滲み出し始めるアルバム表題曲の③、叙情味を増幅するKeyアレンジが秀逸な④、
広大な大地を、地平線に向かって一人車を走らせるかのようなロマンティックな曲調と、その中にブレンドされた
一抹の寂しさが胸を打つ⑤、優雅で洗練された泣きのスロー・ナンバー⑨と、随所にリック・エメットならではの
アーバンで洗練された哀メロが堪能できる楽曲が配置され、本編の流れをグッと引き締めている。
これらの楽曲を彩る、エメット師匠が絶妙なニュアンスで爪弾くアコースティック・ギターの味わい深い音色が
また格別で、取り分け、⑤のアコギ・プレイにおける切な過ぎる高音部分は絶品。心底蕩けさせて頂きました。
刺激には乏しいが、美しいメロディを味わい深い演奏で聴かせてくれる1枚。秋の夜長に、もしくはドライブのお供にどうぞ。
火薬バカ一代 2008年11月2日(日)23時44分

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