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MUSIC / ギルガメッシュ
2008年最新作。バンドロゴが何故かメタル化した3rdフルレンスアルバムです。
さて、今作でもストレートでアグレッシヴなヘヴィネスは相変わらずですが、
なんとプログラミングでデジタルな要素が加味され、ラップ調の歌唱が増量されています。
Vo.左迅(さとし)のヴォーカルワークも、前作以上にストレートでエネルギッシュになっており、
ラップが増えたせいもあるでしょうが、V系的な印象もほとんど感じられませんでした。
また、シャウトはさらにドスを増して強烈になっており、さらに歌唱の実力をつけていると思います。
彼ららしいヘヴィネスを凝縮した曲はとてもコンパクトにまとまっていて、
全体としても30分代なのでサラッと聴けてしまいます。(初回版はさらに短いです)
強烈なビートのテクノトラック①につながる②はヘヴィでありつつもやたらポップですが、
ポップと言えるような曲はこれだけですので安心していいと思います。
ヘヴィなナンバーでは強烈なシャウトで攻め立てる④⑩あたりがお勧めですが、
他の楽曲では、デジタル色強めな⑥、哀感あるメロディアスなロックの⑧がお勧めです。
デジタルサウンド(かなり強いわけではないです)やラップの増加が気になる人はいるでしょうが、
個人的には日本流のヘヴィロックといった感じで純粋にカッコいい音だと思います。
賛否両論はありそうですが、少なくとも確実に一歩前に進んだ良い作品です。
ちなみにこのレビューは通常版のもので初回版とは曲数、曲順共に違うので注意。
寝坊メタル 2008年11月5日(水)22時40分
これで3枚目のアルバムとなるギルガメッシュですが、ここにきてかなり軌道修正しています。
今まではバンドとして生の音を伝えるタイプの曲が多かったのですが、
今回はデジロック調の曲が多数(というか全部?)収録されており、ファンでも意見が分かれる作品になったと思います。
しかしいつものギルガメッシュらしさも存分に出ており、ストレートな歌詞や、それを
歌い上げる左迅の歌唱力は若手Vバンドの中でもトップクラスです。
にしてもWACKENに出た影響かバンドロゴがメタルっぽくなってるのがちょっと気になる・・・
このアルバムは前作に比べて正直「う〜ん…。」という印象を受けた。
というのも打ち込みが多くなり、またラップも取り入れるなど、前作のスタイルと大きく変化したから。
しかし②のようなポップ且つアグレッシブなナンバー、⑥にはミドリのボーカル、後藤まりこが参加しているなど、漸進的なアルバムになっていてなかなか面白い作品になっている。
まだまだ新人なのでこれからどういった世界観を作り上げてくれるのか楽しみなバンドだと思う。