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THE AGE OF NERO / SATYRICON
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2008年発表の7th。

路線的には、厭世的な鬱メロのリフにロック乗りのダイナミックな、ダンサブルなリズムを
組み合わせたスタイルのブラックメタルで、前作の作風を踏襲している感じですね。
こういうリズムだと外向きの音楽に感じられるんですが、彼らの凄い所は、外に合わせて
やりたいこと、表現したい物を抑える事を全くせず、むしろリフ一つで外の景色を黒く
塗りつぶしてしまうような凄みがある事だと思います。ブラックにロックのリズムを持ち込んで
スピリチュアルな領域に達したバンドの中では、SAMAELが陽なら彼らは陰というイメージ。

ただ、前作と比べると、キャッチーなコーラスパートを配した曲は多いものの、
前作の1、2曲目ほどのキャッチーさを誇る曲はないかな、という印象。その代わり、
先行シングルにもなった「My Skin Is Cold」の魔が外界に溢れ出してくるようなトレモロ、
「Last Man Standing」の闇が忍び寄ってくるようなメロディなど、音から見える情景は更に
濃くなっている感じ。SATYRICON史上最もダークなアルバムというのも強ち誇張ではないと思います。

唯一の不満はライナー以外なーんのうまみもない日本盤。
EP「My Skin Is Cold」丸ごとやリミックスを収録したコレクターズ・エディションを買えば
良いんですけど、専門店じゃないと入荷しないと思うし、専門店でもいつ再入荷されるのか
分からないしで待ちきれず日本盤買っちゃったんですが、ボーナストラック一曲も入ってないし…。
せめて生ブラス入れた「Mother North」のライブバージョンくらい入れてくれてもなぁ…。
Usher-to-the-ETHER 2008年11月20日(木)18時52分

なんか、圧倒的SATYRICONワールドっていう感じですね。大御所はいいですね。
駆け出しブラックのような狙った暗黒ではなく、もう自然と沸いてくる黒いオーラって感じです。余計な虚飾を廃して、そこに更に残った真の暗黒オーラです。
その割には、案外、ギターワークとか渋い(かっこいい)んですよね。虚飾を廃して残ったシンプルかつベストといえるカッティング。あーあ、真のブラックだなぁ。
この素晴らしさは、一般でも受けそうな感じ(無理かw)。下水道系や鬱系ブラックに麻痺していると、こーゆー真のブラックに心洗われる気がします。真なる暗黒オーラ。
fortis 2008年12月20日(土)10時26分

ベテランらしいどっしりとした安定感の元、発せられる邪悪さは何とも言えぬ心地よさ。
Volcano辺りからの速さに頼らない作風はとても好み、速いのも好きだけどさ。
ダークさと重苦しさという点でこのアルバムはとてもわかりやすく感じられるので
速くなきゃダメっ!という人ではない暗い音楽好きは聴く価値あり。
カズチン 2009年3月26日(木)22時53分

アートワークそのままの暗黒で冷徹な空気漂う作品。
混じり気なしの闇という点ではピュア・ブラックではあるけど、音楽性はブラック以外からも要素を取り込んだ、単純に言うと雑食性です。でもSatyriconのブラックホールに吸い込まれたからには、ミドルテンポもロックも真っ黒、しかもSatyriconの刻印を押されてます。
音質の悪さから来る邪悪性もブラックメタルの魅力の1つではありますが、こういうクリアな重低音から来る暗黒性も良いものです。
Spleen 2009年6月17日(水)6時35分

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