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AT THE ARENA OV AION - LIVE APOSTASY / BEHEMOTH
2008年パリでのライブを録音した彼ら初のライブアルバム。
意外にもこれが初のライブアルバムになります。
彼らのライブでの実力は、一部のアルバムに収録されたライブ音源でもその実力が伺えるものばかりでしたが、このアルバムを聴く限りではさらに巧くなってきている気がします。
まず、音質についてですが、ライブ音源としてはかなり良い音質です。録音ボリュームも十分な大きさで、いうことなしです。
Nergalはライブでも良く声がでていて、MCでも客を盛り上げており、フロントマンとして申し分ないです。
これをギターを弾きながらこなすんだから凄いです。
Infernoの超絶ドラミングはやはり凄まじいです。ツーバス地鳴りのように踏みまくってるしブラストは激速。
テンポキープもバッチリで、昔の曲なんかはスタジオ録音に比べてかなり速くなっています。音も粒がそろっていて聴いてて非常に気持ちいいです。
短いですがドラムソロもあり、超神的なドラミングを聴かせてくれます。
EMPERORのライブアルバムでのTrymや、MayhemのライブアルバムでのHellhammerのドラミングを聴いた時もかなりビビリましたが、その時より衝撃を感じたかもしれません。
全体的に選曲も良く、聴いていてテンション上げられっぱなしのライブアルバムです。
自分の好きなFrom The Pagan Vastlands、Slaves Shall Serve、Christians To The Lions、Decade Of Therionなどが収録されてるのが嬉しかったです。
個人的にはMAYHEMのMEDIOLAUM CAPTA ESTやEMPERORのEMPERIAL LIVE CELEMONYに並ぶライブアルバムの名盤だといえます。
超オススメ!
ちなみに、選曲については先月の来日公演セットリストとほぼ同じなので、ライブに行った方はあの公演を思い出しながら、行けなかった方は疑似体験しながら聴きましょう!
また、来日を記念して日本盤(解説のみ)もリリースされています。
2008年発表のライブ盤。
…今までにライブ音源はEP「Conjuration」「Slave Shall Serve」や
DVD「Crush. Fukk. Create.」などでリリースしている彼らですが…それらを
持ってるからという理由でこのアルバムをスルーしようとしている人がいるなら、
「それは大きな間違いである」と断言しておきます。今までとは迫力が段違い。
これ以上メタルの「肉体的な魅力」を体現している作品があるなら教えて欲しいくらいです。
まずは音質が素晴らしく良いですね。今回はスタジオ盤と比較しても遜色無い、クリアな音が
実現されてるのではないでしょうか。この手のライブ盤としては破格の綺麗さで、迫力では
スタジオ盤を凌ぐと思います。特にInfernoのドラミングはライブでも素晴らしく、破壊の神が
世界を滅ぼす為の踊りがあるとしたら、こんな感じのステップだろうな…と思わせるような音…
と、やたら大袈裟な表現で褒め称えたくなる(笑)ほどの迫力。ギターも満員電車で聴いても
何の問題もないくらい、クリアかつヘヴィな音で本当に上質。
Nergalのフロントマンとしてのパフォーマンスも凄すぎです。
スタジオ盤以上のドスの効いた低音ヴォーカルはデス声のお手本になりそうな壮絶さだし、
喉が千切れそうな高音絶叫のキレ具合も凄まじい。その合間にも野蛮な絶叫でアジりまくり。
以前のライブ音源だと声が乱れたり少し枯れたりしてましたが、最後まで全く勢いが落ちません。
…何か超常的なものが降りてきてるとしか思えないテンションなんですが。「ステージ上が
地獄と化す」…それなら彼は閻魔大王と言った所でしょうか。何の躊躇もなく神罰を下しそうです(笑)。
BEHEMOTHはライブでは三倍くらい凄いです(笑)。
彼らの作品の入門編としてだけでなく、メタルの過激な部分に触れたい人がまず最初に聴く
音源としても最適だと思う。こんなにフィジカルなパワーに満ちたメタルって他に無いですし。
1stではブラック的な寒々しい情景を描いてた彼らが、こんなに肉体勝負の路線になるとは…
でも、その中で最高のものを提供しているのだから、何の文句も付けられません。
これからも自分の道を邁進していって頂きたいです。
まったくどうしてエクストリームな連中はライブ盤でもこんなに安定しとるんだ…
スタジオ盤を凌いどるんじゃないかと思われる楽曲群に
ライブ盤にありがちな、いずれかのパートの音が埋もれてしまってる事も無く
音もスタジオ盤に引けを取らない高音質で素晴らしい。
個人的にライブ盤ってあまり好きじゃないんだけど、
ここまで高品質だと否定することなんてできん。