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SILENT SCREAM / KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH
ロードランナーよりメジャー流通された2nd
前作以上にバラエティに富んだ楽曲が収録されていて聴き応えがあります
いわよる何々風なサウンドだし個性は薄いがメロディの構築や曲の組み立て方が上手く
そうだよなぁと頷きたくなる作曲センスに好意を持ちますね
全てのパートをこなす彼のマルチプレイヤーぶりにも磨きがかかり
ドラムや鍵盤楽器による充実のプレイには目を見張るものがあります
個人的にはこうなると線の細いボーカルに難を感じてしまいますが
豊潤なメロディを紡ぐ彼のコンポーザーとしての才能が補っていますね
現在は、日本のMIで講師の職にも就いているというケリー・サイモンが、ソロ名義で'99年に発表した2ndアルバム。
もろイングヴェイ路線だったデビュー作(だが力作)に比べると、楽曲の幅に広がりが見られ、またインスト曲がその数を減らす等、
ギタリストとしてよりも「ミュージシャン:ケリー・サイモン」がより前面に押し出された内容に仕上がっている本作。
ファンキー&グルーヴィな②のような一風変わったタイプの楽曲も収録されているが、全体としては
邦楽的な匂いの殆どしない、美旋律の散りばめられたネオ・クラシカルHMという音楽性にブレはない。
相変わらず、ケリーのGプレイは「静」の表現力に冴えまくっていて、取り分け、まるで韓流ドラマの主題歌のような③、全パートが猛烈に
泣きまくる本編のハイライト⑥、繊細に爪弾かれるアコギに涙がちょちょ切れる⑨、そして、彼の歌の上手さが際立つコンテンポラリー系
バラード⑪といったスロー/バラード・ナンバーにおける、心震わすヴィブラートの効かせられたエモーショナルなGソロは絶品。
また今回は、全編を流麗且つリリカルに彩る、ケリー本人の手によるKeyの素晴しさも特筆モノで、特に、劇的に泣く⑥や
冷ややかに疾走する⑩で披露されるKeyプレイは本職顔負けじゃないかと。
作品のクオリティが向上した分、ハード・ナンバーではバックの演奏に埋没しがちなVoの線の細さが気になるようになったものの
(ちょいマイク・ディメオっぽい?)、ここまで歌が上手ければ、それについてとやかく言う気にはならないというもの。
ネオクラ・マニアの皆様は、是非御一聴を。