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WARRING FACTIONS / ANSUR
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2008年発表の2nd。
ZYKLON、ex-EMPERORのSamothのレーベルよりのリリース。

1stを聴いた限りでは、大味な部分もあるとはいえENSLAVEDを思わせるプログレッシブな
ブラックメタルを演っていて、このままスピリチュアルかつエクストリームな方向に
行くのかな…と思ってたら、何だか凄い方向に舵を切ってきましたね…。

ブラストやトレモロといったブラックに典型的な要素はほぼ廃し、ハモンドの音色や複雑な
展開を多用した、プログレメタル的な音像に変化。更にブルージーな泣きギターソロや
カントリーっぽいパートまで飛び出し、リスナーの意表を付くという意味では
エクストリームメタル屈指といえる音に。ただ、音自体は十分面白く聴けますが、それに
伴ってヴォーカルから殺気が消え、汚いおっさん声になってしまっているのは個人的には
超マイナス。正直、聴いててイラっと来る声かも…。

変態メタルとしては一級品だと思いますが、これは賛否両論あるんじゃないかと思います。
例えばAKERCOCKEが前衛要素を取り入れて禍々しさを、SATYRICONがロック要素を取り入れて
スピリチュアルな暗黒性を、それぞれ普通のデス/ブラックより強めているのに対し、
このバンドは変態的要素を(おそらく意図的に)ブラックの価値観に全く貢献させていない印象。
ブルージーなソロが入るパートでは普通に渋い泣きの雰囲気に、カントリーっぽいパートでも
普通に長閑な雰囲気になっている感じ。私はパートによっては置いてきぼり喰らった感を
覚える所も…プログレ性が前に出すぎて小洒落てるような箇所まであるし。

ブラックメタルに何を求めるかによって、評価の大きく変わるアルバムだと思います。
それが「奇抜さ」「新奇性」「変態性」であるなら買って損はないかと。
Usher-to-the-ETHER 2008年12月22日(月)23時34分

ノルウェー産Prog Metalバンド(もはやBlack Metalとは言えなくなったので)の2nd。

カントリー、ブルーズ、サイケデリア、ジャズの要素を上手く取り込んだ
Prog Metalで、多様で複雑な展開、カラフルで魅惑的なメロディーラインが
強く耳を惹きつけられる内容になっています。

ブラックメタルとして聴くとしんどいですが、実験的なメタルとして聴くと、
このインストのレベルの高さは突筆すべきものがあると思います。
個人的にはVoも慣れてくると、けっこう味があるように感じられて
好きになれました。

自分の周りでも、実験的なメタルが好きな人からの評価は高かったので、
そういった類いのメタルが好きな方は是非。

安部@闇世界 2009年4月18日(土)22時33分

2008年発表の2nd Album。
今回は思いっきり掘り出しものだった。
ジャケ買いでもないが、ふとYoutubeで聴いた「Sierra Day」に惚れて購入。
内容は期待通りとはいかなかったが(汗)
世の中、色んなバンドがいるものだ。
ここまで変態なバンドも珍しい。
曲展開も摩訶不思議、「え!そういっちゃいますか!?」的な傍若無人ぶり。
オススメは②、⑤です、サウンドの美しさがはんぱねーです。
色んな意味でやりたい放題です、そんな姿勢も大好きなのだが、一言言わせて欲しい。


そこのヴォーカル、ちゃんと歌いなさい。




88点。
N男 2010年5月27日(木)2時11分

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