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EMBRACE THE WORLD / HARROW
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惜しくもHARROWのラスト作となってしまった、'99年発表の3rdアルバム。
今回は「母なる大地、父なる自然を守ろう」というエコな主張の込められたコンセプト・アルバムと言う事で、
曲間をSEで繋ぎ、楽曲にはKeyを積極導入、シンフォニックなアレンジを施す等、よりスケールの大きな曲作りが
試みられている点が特徴で、また、生々しくシンプルなサウンド・プロダクションや、ヒステリックなシャウトを
多用するようになったVo、重心を低く落としてヘヴィにうねるリフ&リズムには、当時のアングリー・ミュージックからの影響が伺える。
流行を取り入れつつも自らの個性は見失わず、メロディとドラマティックな曲展開への拘りをきっちりと
貫き通しているのは流石で、特にイントロ(SE)を経てスタートする、ヘヴィ極まりない演奏の上に憂いに満ちた
歌メロが乗る②、破壊的な曲調の中から美しさが滲み出してくる③は、本作の作風を象徴するかのような見事な出来栄えを誇る。
また、ラップ風のVoを取り入れた⑤や、哀愁を帯びたサックスの音色をフィーチュアした⑥のような楽曲ですら
珍奇な印象は皆無で、普通にカッコいいパワー・メタル・ナンバーに仕上げているのだから大したものだ。
尚、本作にはボーナス・トラックとしてVICIOUS RUMORS屈指の名曲“DON'T WAIT FOR ME"のカヴァーが収録されているのだが、
これが想像通り、ドンピシャなハマリっぷりで嬉しくなってしまった。まぁ、この曲のインパクトで本編の印象が
吹っ飛んでしまうというのはちと問題だけど・・・。
火薬バカ一代 2009年1月9日(金)21時52分

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