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LARS ERIC MATTSON'S VISION / LARS ERIC MATTSSON
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かのマイク・ヴァーニーに見い出されたフィンランド出身のギタリスト、ラーズ・エリック・マットソン。北欧ならではの透明感と
哀愁を湛えたHRサウンドを作り出すセンスには恵まれながら、それを表現する為のテクニックに恵まれなかった彼が遂に化けた!と、
北欧メタル・ファンの間でちょっぴり話題になった、ラーズ・エリック・マットソンがバンド名義で'93年に発表した作品。
アレックス・マシとの活動などで知られる、新Voコニー・リンドのメロウな歌声を前面に押し出したポップな作風は、
様式美とかネオ・クラシカルHMとかとは全く無縁の歌モノ路線ながら、適度にエッジの効いたGが必要以上に甘口に
なるのを防いでいるので、安心して、切ない哀メロ・チューンの数々に心地良く浸ることが出来る。
これまで幾度となくズッコケさせられて来たラーズのGプレイも、今回は無理な背伸びはせず、ひたすら「良いメロディ」を
紡ぎ出すことに集中しているようで好印象。バラード③なんてかなり泣かせてくれる佳曲で、
やれば出来るじゃない!と、思わず駆け寄って肩を叩いてやりたくなる仕上がり。
まぁ、それでも線の細いGサウンドに頼りなさは隠せないし、Voの垢抜けない歌声と相俟って、作品全体を如何にも
「B級」な雰囲気が覆っているが、とは言え、欧米のメジャーなハードポップ・バンドとは一線を画する(?)、洗練や
ゴージャス感とは全く無縁のマイナー臭溢れる素朴な佇まいが、楽曲の持つ儚げな叙情性を増幅しているのでまぁいいかな、と。
「捨て曲なしの名盤!」と言ったら嘘になるが、B級北欧メタルならではの侘び寂びが詰まった1枚である事は確か。
中古盤が格安の値段(三桁)で入手可能なので、見かけたら是非ご一聴の程を。
火薬バカ一代 2009年1月21日(水)21時27分

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