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THE VOICE OF THE CULT / CHASTAIN
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ポール・ギルバート、トニー・マカパイン、ヴィニー・ムーアらと共に、「ネオ・クラシカル四天王」として80年代の
速弾きブームを彩ったギタリストの一人、デヴィット・T・チャステイン率いるパワー・メタル・バンド
CHASTAINが、'88年にチャステイン自身が運営するLEVIATHAN RECORDSから発表した4thアルバム。
ギタリストとしても、コンポーザーとしても確かな実力を備えながら、レーペル運営にプロデューサー業、
ソロ・アーティストとしてのインスト・アルバム作り、そして無数の名義でのセッション活動・・・と、軸足のハッキリしない
(節操のない)音楽活動が災いしてか、イマイチ日本では評価されなかった彼氏。だが、だからと言って
このCHASTAINが残した数々の名盤の価値が損なわれる事はなく、中でも本作は、ダークでドラマティックな収録曲の
クオリティといい、ギタリストとしてのエゴを殆ど感じさせない、楽曲を盛り上げることを最優先にした
デヴィッドのGプレイといい、そして何より「女ロニー・ジェイムズ・ディオ」の称号を戴くレザー・レオーネのパワフルなVoといい、
従来の作品よりも一皮向けた貫禄が漂う、バンドの代表作と呼ぶに相応しい内容に仕上がっていると言える。
特に、劇的なイントロに導かれてスタートする「これぞ様式美!」なアルバム表題曲①や、アコギがミステリアスな雰囲気を演出する④、
本編クライマックスをドラマティックに飾る、レザーの熱唱が映えるラス曲⑨は、CHASTAINの何たるかを端的に物語る名曲。
既に廃盤状態の国内盤の入手は困難のようだが(願・リマスター再発)、輸入盤ならば安価での購入が
可能なようなので、CHASTAIN未体験の様式美HMファンの方は、入門編として1枚いかがでしょうか。
火薬バカ一代 2009年1月26日(月)22時14分

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