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THE 3RD AND THE MORTALのAnne-MaryとATROXのMonikaが共演したプロジェクトの1st。
…と言っても、この一枚で解散してしまったようですが…。

THE 3RD〜で魔性の表現力でリスナーを幻想の世界へ誘ったAnne-Mary、ATROXで他に
例のない圧倒的な変態ヴォーカルでカルトな支持を得たMonikaの姉妹の共演という事で、
リスナーとしてはやっぱり二人のヴォーカルによるめくるめく怪奇ゴシックな世界観を
期待してしまう所ですが…全くその期待の通りの作風ですね(笑)。

今作では声楽的な歌い方が多用され、ATROXのようにずっと壊れているわけではないですが…
それだけに、「そういう歌い方」が来た時の恐さは格別。Anne-Maryの魔女のような威風すら
感じる歌唱と、メルヘン童話の無垢なヒロインから精神異常者、祟り神まで何でも憑依させる
巫女のようなMonikaの歌唱の織り成す、妖術的な幻想世界。…本当、とんでもない姉妹ですよ(笑)。

路線自体はTHE 3RD〜の「Memoirs」のそれを踏襲したダブ・トリップホップ的なリズムを
取り入れたディープな音像で聴き手を引き込んでいく作風ですね。
作曲はATROXのRune氏という腕の確かな人物の手によるもので、姉妹のヴォーカルが
なかったとしても十分聴き手を幻想世界に引き込めるクオリティがあると思う。
「Memoirs」の方が脳に与える快楽や、中毒性に重きを置いていると思えるのに対し、
こっちは姉妹のヴォーカルを引き立てて怪奇な世界を描く事に重きを置いている感じ。

姉妹のヴォーカルが好きならば買いだと思います。
後期THE 3RD〜の取った路線自体には共鳴するものの、カリスマ性のあるヴォーカルが抜けて、
剰え男性ヴォーカルまで取り入れてしまったことに不満を覚えている方にもお勧めです。
Usher-to-the-ETHER 2009年1月31日(土)5時54分

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