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IN VMBRARVM IMPERII GLORIA / ABSENTIA LUNAE
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2006年発表の1st。

…ブラック特有の「催眠的な感覚」を演出するのに、無機質なインダストリアルビートを
導入したり、ミニマルなリズムを取り入れたり、敢えてリズムをロック乗りにしたりなど、
リズム面で色々な工夫をするバンドがいますが、このバンドはそれを「細かくテクニカルな
ドラミング」で演っているのが特徴ですね。

ブラック的な重々しい頽廃が垂れ込める音像にテクニカルなドラミングが絡む作風は
SJODOGGとも通じる物がありますが、こっちの方がプログレッシブな感じだと思う。
このドラミングによって、催眠的な感覚が醸し出されているだけでなく、身の置き場の
無いような不安感も演出できているように思います。

この独特のリズムが、光を吸収する暗黒を思わせる深い黒さのある音像、荒廃した風景の
(ある意味での)美しさを描くような頽廃的なメロディと上手く調和し、個性ある、底の知れない
ダークさになっている感じ。セピアやモノクロを利用したアートワーク、曲タイトルの
ラテン語の使用やラテン語風の表記など、音以外の面でもそうした雰囲気の追求がなされてますね。

ヴォーカルが少し演説入った感じのがなりで、個人的にはこういう音楽性ならもっと
不気味で狂気的な方が良かった…とは思いますが、1stにして明確なヴィジョンが
見えていて、かつそれを表現する手段が確立されてるような完成度だと思う。
ブラックの新興勢力の中でもかなりお勧めのバンドです。
Usher-to-the-ETHER 2009年2月15日(日)10時4分

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