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HELVETE - DET ISKALDE MORKET / THRONE OF KATARSIS
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2009年発表の2nd。

これまた「いかにも」なトゥルー・ブラックですね。
「(Euronymous時代の)MAYHEMの陰湿なドラマ性と(初期)DARKTHRONEのRAWさを
融合させた感じ」だとか、「プリミティブな感性に目覚めたGORGOROTH」とか、90年代前半〜
半ば辺りのブラックメタルバンドを引き合いに出したくなるような作風。
あの辺りのブラックに影響され、その音を今に蘇らせようとしているかのような雰囲気。

ただオールドスクールなだけでなく、ディプレッシブなメロディや悲痛ヴォーカルなどの
鬱要素、NED関連のバンドを思わせる、神秘性が邪悪さとして出力されているような
ムード作りなど今風のブラックの感覚も隠し味程度に取り入れ、大作主義の中で上手く
展開させている感じがします。ヴォーカルも邪悪さ満点のがなりからAttila風の詠唱・呪詛、
悲痛絶叫までこなしてかなりの実力者だと思う。ただ、悲痛絶叫は一部少しわざとらしくて
微妙なところがなきにしもあらずですが…。

これで音質も良ければ…というか、好みならほぼパーフェクトなんんですが…。
ギターの厚みのあるノイジーさを前に出した黒い音作りは、悪くはないけどCRAFT程
RAWさとフレーズを聴かせる事とのバランスが良くない感じで、正直ノイジーさに作為性を
感じてしまい、今一つハマれないんですよね。…音質に関しては思ったより好みじゃないから、
色々理由付けて批判してるのかもしれません(苦笑)。

でも、この作風で音作りがCRAFTやWATAIN並に上手かったら、3倍くらいの文章量で
絶賛していたと思うだけに、少しもやっとしたものが残ってしまいました…。
Usher-to-the-ETHER 2009年2月26日(木)21時6分

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