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NEOHERESY / HELLVETO
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2008年発表の11th。

某雑誌で、SAMAEL、MELECHESH、SATYRICONなど私的に鼻血もののラインナップが引き合いに
出され、かなり好意的にレビューされていたので興味を持ち、購入に至ったんですが…
すっごいですよ、これ…。

他のペイガン系のバンドを引き合いに出すなら、パーカッシブなリズムを上手く用いて
異教的な情景を描く近年のGRAVELANDのスタイルに、幽遠なシンセや雄々しいクワイアを
用いて風景を描くLORD WINDの手法を足した感じ、でしょうか。
これらのバンドが風景の描写や異境思想の伝達など、一般的なメタルの価値観とは別の所に
独自の価値観を成立させている(そもそもLORD WINDはシンセ音楽だし)ように思えるのに対し、
このバンドはリフは重いし、ブラストもするし、よりメタリックな感じ。

パーカッシブなリズムを刻みリフの重さが更に引き立てていたり、ブラストが野蛮な雰囲気を
より強いものにしていたり、ペイガン的な価値観をメタリックな音によってより強固なものに
することに成功しているという印象。
メロディ、シンセの音色、アコギの鳴らし方などフレーズの一つ一つにいちいち異教の文化の
ロマンや力強さが息づいていて、聴いていて取り込まれそうになってしまいますね…。

個人的には、アンチキリスト的な過激さだとか、異教的な禍々しさだとかよりも、
美しい景色を見た時のような胸を打つ感覚、そうしたものを聴いていて感じられるアルバム。
何か根源に訴えかけるものがある作品だと思います。
ヴォーカルが野蛮な唸り声で少し好みから外れているのを差し引いても、衝撃作であり名盤。
ペイガンに少しでも興味があれば必聴。

しかし、このアルバム、明らかに凄く作りこまれてると思うんですが…
こんな作品を独りで、何作も作り続けているL.O.N.氏はちょっと異常だと思う(良い意味で)。
Usher-to-the-ETHER 2009年2月27日(金)21時49分

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