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CHAPTER Ⅱ;AFTERMATH / HARMONY
全編を覆うキーボードサウンドが凍える北欧の冷たさを感じさせる国内デビュー盤。スウェーデン産2nd。
ダークだが神秘的な雰囲気と凍てつく憂いを帯びたピアノサウンド。派手ではないがこれぞ"北欧メタルアルバム"となっている。
重厚感あるギターも迫力あってスリリングなリフワークが安定している。そして間奏部では魅力的なフレーズの応酬となり、キーボードとの熱いバトルが繰り広げられる。
メロディが充実していて、線の細いハイトーンVoも北欧味全開で好感が持てる。
⑦でダニエル・ハイメン(元LOST HORIZON、HEED)、Bは全編クリストファー・ギルデンロウ(元PAIN OF SALVATION)が参加。おすすめです。
今の時代みられなくなった北欧メタルの正統後継者的なバンドです。
ジャケットにも見られるように若干ダークな色彩もありますが、NATION等にも
通じるクラシカルフレイヴァーと美麗なメロディーにはグッと来るものあります。
上の方もおっしゃってますがVoは線が細いですがそれがかえって北欧らしさを
醸し出し、絶妙な味を出しています。
疾走感のある曲もるので北欧型メロパワ・メロスピ好きな人にももってこい
かもしれません。
美の多重奏は絶品です。
無の英雄 2009年10月12日(月)16時36分
スウェーデン出身の5人組様式美HMバンドが'08年に発表した2ndアルバム。(国内盤リリースは'09年)
ここ最近、この手の音楽性のバンドとはトンとご縁がなかったのだが、評判の高さに釣られて思わず本作を購入、
早速聴いてみて「なるほど、こりゃ確かに素晴しい作品だ」と膝を打った次第。
重厚に刻まれるリフ&リズムは、デビュー作がMASSACRE RECORDSから出ていたのも納得のいくダーク&へヴィさを
誇っているが、アルバム全編を、北欧のバンドならではの悲哀と冷気に満ちたクラシカルなメロディが劇的に
彩っているため、大味感や無機質さは皆無。流麗にネオ・クラシカルなフレーズ紡ぎ出すGや、重心低くパワフルに
疾走するリズム隊が非常に良い仕事をしているが、何と言っても本作の主役を張るのは、泣きの入ったハイトーンを駆使して
顔が歪む程の強烈な「憂い」を撒き散らすメロディを熱唱するVoと、冷やかに零れ落ちていくようなピアノの音色で
楽曲のドラマ性&叙情性増幅に大きく貢献するKey。特に、この両者の特性が遺憾なく発揮されたパワフルなOPナンバー①や、
アルバム表題曲②、そして名曲中の名曲⑦の素晴しさと来た日にゃ、「この曲を聴くためだけに本作を買え!」と
思わず極論を述べたくなるほど。取り分け、北欧様式美HMの魅力を体現したかのような劇的極まりない疾走チューン⑦は、
個人的に'09年度のベスト・チューン候補の1つ。尚、この曲で強力な喉を披露しているのは、
元LOST HORIZON〜現HEEDのダニエル・ハイマン(Vo)である事も付け加えておきます。
いやー、いい買い物した。今度1stアルバムも買って来よう。