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彼岸花葬 〜THE VIEW OF SPIRAL RIVERSIDE〜 (UI-70/DEMETORI) / UI-70
同人HM/HRサークルの老舗UI-70と技巧派プログレッシャーDemetoriのコラボによる東方花映塚(上海アリス幻樂団)変則HM/HRアレンジアルバム。2005年作品でオールインスト。
プロデュースはUI-70が行なっている様なのでこちらに登録。
変則HM/HRと紹介されている通りに内容的にはユーロプログレ色の濃いヘヴィメタルアレンジというのが近い感じ。
テクニカルなキメや変拍子を用いた変則的なリズムアレンジを多様した本格的な内容で、発表当時はその難解さと同人音楽市場の規模がそれほど大きくなかった事が重なってかなり微妙な評価を受けていたとの事。
最もベースとなっている原曲は明確な主題のあるメロディを持つゲーム音楽で、アレンジも原曲を壊すのでは無く発展させているといった印象で、複雑さの割には意外と聴き易い感じがします。
演奏も打ち込みが主流の同人音楽では珍しく全てが生演奏で技術の方も申し分無し。
A.Gt, E.Gt, B, Synth, Banjo担当で相変わらずの技巧とマルチプレイヤーっぷりを見せ付けるDemetoriの徳南氏に、同じくE.Gt, B, Synthを担当するUI-70の如日氏はテクニカルでよりメタリックなギターを惜しみなく披露。
Dr, Perc, Keyを担当するDemetoriの九宝時氏も畳み掛けるような変則リズムの連続で手数多いタイトなドラミングを聴かせてくれます。
更には10分を越える大作も2曲収録し、テクニカル・プログレメタルとしても揺ぎ無い完成度を見せる名盤。
少し古めの音源という事もあって音質が軽めなのが唯一の難点と言えるかもしれませんが個人的には気にならない程度。
あ、でも折角花映塚onlyのアレンジなのに今昔幻想郷のアレンジが入ってないのは個人的に少し悲しい・・・。
昨今質の向上が著しい同人音楽にあっても今だ破られる事の無い同人HM/HRの最高傑作とも言えるアルバムでしょう。
