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ROTTEN PERISH / MESSIAH
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3rd『CHOIR OF HORRORS』に引き続き、プロデューサーにスヴェン・コンクエストを起用して制作、'92年に発表された4thアルバム。
ホーリーな雰囲気を漂わせた、序曲①の美しい余韻を引き裂くようにスタートする②の、凶悪且つ重厚な
Gリフ&リズムの「刻み」を聴けば明らかなように、今回は、最終的なミキシングがフロリダの
MORRI SOUNDスタジオにて行われているだけあって、低音を強調した湿度高めの音作りや、
完全にデス声へと移行したVoのグロウルっぷり等、前作に比べ「デス・メタル度」が飛躍的にアップ。
この重苦しいサウンド・プロダクションはかなり好き嫌いが分かれるところなれど、楽曲自体は『CHOIR〜』の作風を
継承しており、耽美方向への拘りも健在。と言うか、ストーリー性を感じさせるジャケット・アートワークといい、
(コンセプト・アルバムなのかな?)、アルバムのOPやED、中盤(⑤)にムーディな楽曲を配して本編の流れに
起伏を生み出す手法、そして、相変わらず構築美を漂わせたGプレイなど、ことドラマ性の演出に関しては、
前作以上の拘りを感じさせる内容に仕上がっているんじゃないかな、と。
中でも、ブルータルな曲調の中で閃くアコギが一際強い印象を残す④、スラッシーな疾走感、ダイナミックな曲展開、
そして、ダーク且つ劇的なメロディを紡ぎ出すGとが一体となって畳み掛けてくる⑦は、アルバムのハイライトを飾る名曲。
(ちなみに⑧は、アメリカの知る人ぞ知るエピック・メタル・バンド、MANILLA ROADの名曲のカヴァーだ)
3rd『CHOIR OF HORRORS』と並んで、MESSIAH入門編にお薦めの1枚。
火薬バカ一代 2009年3月11日(水)22時11分

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