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THE WOMB OF PRIMORDIAL NATURE / OCTOBER FALLS
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2008年発表の2nd。

フォーク/トラッドから、笛や民族楽器による楽しげなメロディではなく、アコギや
トレモロリフ、リードギターによる悲哀の篭もったメロディを抽出し、メタルと組み合わせた
タイプのフォークメタル…という感じの音ですね。
アコースティックアルバムもリリースしているだけあって特にアコギメロは反則クラスで、
聴いててリアルに胸が詰まったような感覚を覚える程素晴らしいです。

メタリックな攻撃性よりも情景描写、温かみを重視したようなアナログ感のある音作り、
ヴォーカルの擦れたがなり声、全編に漂うモノトーンの雰囲気など、ブラックメタル寄りの
フォークメタルといえる作風だと思います。個人的には、モノクロ映画で、主人公が馬車を
雨の中、行き着く先に悲劇が待っているのを分かっていてもなお走らせてるシーンのような
切迫した、悲壮感に満ちた情景が浮かんでくる音。インタビューによると、人間の内に潜む
獣の部分がコンセプトの根底にあるようですが…感性の面でも、出音の面でもULVERの1stに
共通するものが感じられるのは、そうしたコンセプトも関係しているのかもしれませんね。

最近流行のフォークメタルですが、ネットや雑誌でこのジャンルについて語られてるのを
見ると、色々な派閥があるみたいですね。中には「フォークメタルは飲んだくれの快活な
ものではなく、もっとダークで、情緒に満ちたものであって欲しい」と考える人も
多いようですが、そういう嗜好を持つ人には正にうってつけの音。
他にも叙情性を演出するのに、8割の悲壮感に2割の希望を混ぜたような、儚く繊細なメロディは
ALCESTやKRALLICEなど、シューゲイザー的感性を持つブラックが好きな方にもお勧め出来ると思います。
Usher-to-the-ETHER 2009年3月18日(水)22時8分

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