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DEATH / THY SERPENT
2000年発表の4曲入りEP。
前作「Christcrusher」では、アトモスフェリックメタルやスラッシュなど、様々な所から
影響を受けたような、大分拡散した音楽性の暗黒メタルを聴かせてくれた彼らですが…
今作は、その中でも特にリードギターによる「ゴシック的な妖気を放つ泣きメロ」に
焦点を当てた事で、一本の筋が通り、格段に魅力を増したような感じがします。
ブラック的なブラストビートやトレモロリフではなく、刻みリフや泣きのリードギター、
力強いミッドテンポで押す作風は、ブラックというよりもむしろ正統派やメロデスに
近い手法だと思う。でもブラックの妖気はしっかりあるところが素晴らしいです。
…今作を以って、彼らの言う「アンチクリスチャン・ダーク・メタル」は完成を見たと思う。
しかし、バンドはこれ以降、活動を休止してしまったようですね…。ムードある泣きメロの
センスもかなりのものだと思うし、せっかく良くなってきたのに惜しいです…。