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PERPETUAL BEING / MYSTIK
リズム・ギタリストが脱退、シングルG編成でレコーディングされ日本デビュー作ともなった、'93年発表の2ndアルバム。
サウンド・プロダクションが向上したことで、デビュー作『THE PLOT SICKENS』に漂っていたアマチュア臭さが払拭され、
本格派パワー・メタル・バンドとしての貫禄が感じられるようになった一方、曲展開から構築美が、メロディから
キャッチーさが、リズムからは縦ノリの疾走感が大幅に失われ、当時流行の「モダン・へヴィネス」サウンドからの
強い影響がハッキリと刻まれているその作風は、正直、前作のドラマティックでテクニカルなパワー・メタル・サウンドを
愛する向きには、この煮え切らない横ノリ路線はかなり物足りない。90年代初頭にデビューを飾った
この手のバンド(CHANNEL ZEROとか)は、本当、同様の末路を辿るパターンが多かったよな・・・。
相変わらず、ツボを押さえた泣きのGソロが炸裂する④や、悲壮なバラード⑤、唯一、前作のノリを受け継いでいるように
感じられるスピーディなインスト・ナンバー⑩等、結構耳を惹かれる楽曲もちゃんと存在しているだけに、
もっとキャッチーさの演出にも力を入れて欲しかったなぁ、と。個人的には、上記の楽曲が聴けただけでも良かったけどね。