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FANTASIEN 1998 / MARGE LITCH
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横山嘉照(G)を中心に結成され、現ALHAMBRAの世良純子(Vo)、長倉哲郎(Ds)、神保宗久(B)に、GALNERYUSや
ARK STORM等での活動で知られるKey奏者、YUUKIらが在籍していたプログレ/シンフォニックHMバンドが、
現在では入手困難な'90年制作の1stアルバム『FANTASIEN』をセルフ・リメイクした作品がこれ。
全曲日本語で綴られた、御伽噺風味のファンタジックなストーリーと、世良純子の「NHKの歌のお姉さん」ばりに
溌剌とした歌唱はかなり好き嫌いが分かれるところで(歌い手としての実力は折り紙付きなのだが)、
特にメルヘンチックなOPナンバー①は、彼女のキュートな歌声と相俟ってモロ「70年代の少女向けアニメの主題歌」風に
聴こえ、思わず赤面を誘われるこっ恥ずかしい出来なれど、だがしかし、それ以降は全編が大作主義に貫かれ、
日本人ならではの木目細かい叙情メロディと、綿密にして壮大なアレンジの組み立て、そして高度なテクニックに裏打ちされた、
スリリング且つドラマティックな曲展開を併せ持ったNOVELAやSCHEHERAZADEといったバンドを更にHM寄りにしたかの如き、
「プログレ・メタル斯くあるべし!」な楽曲が連打され、グイグイと作品世界に惹き込まれて行く。
中でも、世良純子のシアトリカルなボーカル・パフォーマンスの素晴しさにノックアウトされる②、男女のオペラVoを
大々的にフィーチュアして、映画のサントラの如き盛り上がりを演出する③、B、G、Keyがスリリングに絡み合い火花を散らす④、
ヘヴィに刻まれるリズムの上を壮麗なメロディが劇的に舞う⑤といった、本編中盤に配された楽曲の完成度の高さは圧巻。
自分が持っているのはMUSEA RECORDSから配給されたフランス盤なのだが、実際、世界に出しても全く恥ずかしくない
見事なクオリティを誇る1枚。寧ろ、日本語の歌詞が伝わらない海外の方が素直に受け入れられるのかも・・・なんて。
火薬バカ一代 2009年3月22日(日)13時27分

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